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写真

埼玉県本庄市死体遺棄事件
指名手配犯
斎藤 邦実(さいとう くにみ)
※2015年1月31日逮捕

生年月日:不明(事件当時24歳、上記写真撮影時は26歳 )
出身地:不明
身長:165cm程度
特徴:帽子・眼鏡を着用することがある

振り込め詐欺グループの仲間割れによる殺人か。主犯格のみ依然捕まらず

平成23年10月17日、警視庁捜査1課の捜査員らが埼玉県本庄市内の霊園の一角を掘り返したところ、コンクリートでふたをされたような土の中からほぼ全身がそろった白骨遺体が見つかった。遺体はDNA鑑定で、平成22年12月から行方不明になっていた東京都新宿区の土屋彰勲さん(当時24歳)のものと断定された。

警視庁は10月から11月にかけて、死体遺棄容疑で事件当時19歳の少年だった職業不詳の男(22歳)、戸崎隆章(27歳・別事件で勾留中)、高久昇(26歳・別事件で服役中)、槻瀬涼(25歳・別の殺人未遂事件で服役中)、野沢裕太(26歳)、山本明里(27歳)の6人を相次いで逮捕した。また12月5日に、6人のうち4人を監禁容疑で再逮捕した。唯一捕まっていないのが、主犯格の斎藤邦実(27歳)であり、11月26日に死体遺棄容疑で指名手配されている。

斎藤らは平成22年12月6日夜、東京都豊島区内のマンションで土屋さんに暴行を加え、車で移動し八王子市内の団地の一室に拉致。7日ごろまで監禁した。さらに、10日ごろに土屋さんの遺体を霊園に運び込み、土の中に埋めた疑いがもたれている。

17日ごろには、土屋さんと交際していた女性に、土屋さんの知人を名乗る男から「2000万円を持ってこい」と連絡があった。女性が指示通りに都内の高速道路の路側帯に2000万円を置いて立ち去ると、「カネを確認した」との電話があったという。斎藤らが土屋さんを人質に取っているように装い、脅し取ったとみられる。その後も土屋さんと連絡が取れないのを不審に思った女性が翌年(平成23年)1月に巣鴨署に相談し、捜査1課が捜査に乗り出していた。

土屋さんは斎藤らと同じ振り込め詐欺グループのメンバーで、犯行を繰り返していた。詐取金の分配をめぐってグループとこじれていたとの情報があることから、それが殺害の動機になったとみている。

逮捕された6人のうち槻瀬ら数人は、八王子市打越町の出身者らでつくる不良グループ「打越スペクター」に所属。土屋さんも打越スペクターの一員だったとみられる。槻瀬は過去に暴力団関係者を車で引きずり回し、重傷を負わせた件で実刑判決を受けて服役しており、グループの中でも凶暴さが際立っていると言われている。

そして、この槻瀬と行動をともにし、打越スペクターのリーダーとして君臨していたのが、主犯格とみられる斎藤だ。打越スペクターが結成されたのは平成21年ごろ。振り込め詐欺などを生業にする一方、暴力団関係者を身代金目的で拉致し、暴行を加えるなど過激な手法でカネを集めることでも知られる。六本木のクラブで飲食店店長を撲殺するなどした暴走族「関東連合」(解散)のOBグループと敵対しているともいわれる。「対立する人間を集団で襲うのは、打越スペクターの常套手段」と指摘する声もある。

斎藤は平成23年6月、八王子市内のファミリーレストラン駐車場に対立関係にあった別の暴走族の元リーダーの男性を呼び出し、同席した指定暴力団山口組系組員を約20人の集団で襲い、金属バットなどで殴打。車で拉致して市内のマンションに約20時間監禁したとして警視庁に逮捕されたことがある。今回の事件でも土屋さんを暴行した上で拉致したとみられる。

斎藤は平成23年6月に関東近郊で確認されたのを最後に行方をくらましている。捜査本部がある巣鴨署にはこれまでのところ有力な情報は寄せられていないという。

公開手配を開始して1年以上が経った2015年1月31日、死体遺棄容疑で逮捕された。

警察によると、東京都台東区のマンションに現れたところを捜査員が身柄確保したとのこと。警視庁は今後、同容疑者がこれまで逃亡してきた足取りについてや、土屋さんが死亡した経緯についてなど、詳しく調べを進めていく方針。

 



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