全国指名手配犯
その他の指名手配犯
(注)このページの文章には、一部猟奇的な表現が含まれています。

山梨・東京連続リンチ殺人事件
指名手配犯
松井 知行(まつい ともゆき)
生年月日:昭和46年12月4日
出身地:北海道
身長:174cm程度
体型:がっちり型
特徴:創傷痕 右上腕部「L字型」,手術痕 右上腕部5cm以上,目が鋭く切れ長、視力低い

山梨・東京連続リンチ殺人事件
指名手配犯
紙谷 惣(かみや そう)⇒異名は坂元
※2020年9月3日逮捕・9月24日再逮捕
生年月日:昭和49年3月28日
出身地:埼玉県
身長:171cm程度
体型:小太り型
特徴:創傷痕 右脚等「直線」とあご、あごのほくろ0.3cm未満、額が禿げ上がっている、目が鋭く切れ長
連続リンチで殺害の末、南アフリカへ逃亡。国際指名手配の後、紙谷はコロナ渦に帰国し逮捕、松井は南アで自殺の可能性あり
2003年10月4日午後2時55分ごろ、東京都奥多摩町留浦の町道で、人の腕が落ちているのを通りがかりの男性が発見、警視庁青梅署に届け出た。同署で調べたところ、
腕は元飲食店従業員、古川信也さん(当時26歳)のものと判明。
骨の切断面にのこぎりなどで切られたような痕跡があることから、同庁捜査1課は死体損壊・遺棄事件と断定し、捜査を始めた。
調べによると、見つかったのは、肩から下の右腕で、長さ約60センチ。司法解剖の結果、
鋭利な刃物とのこぎりを使い、死後に切断したとみられる。死因は不詳。腐敗の状況から
死亡推定は9月下旬ごろで、ツメや体毛が抜け落ちていることから、一定期間、水中に
あった可能性もあった。発見時、腕は、道路脇にむき出しの状態で放置されていた。現場は、小河内ダムから北西に約3キロ離れた森林の中のアスファルト道で、最も近い
民家からは約200メートルほど。近くの峰谷川へ渓流釣りに来る人や付近の住民らが
車で通るほかは、ほとんど人通りがない。
2004年1月、警視庁捜査1課は、逮捕監禁容疑で男6人と未成年の女2人の計8人を逮捕した。(後に殺人・死体遺棄・死体損壊容疑で再逮捕)共犯者である他の3人は南アフリカへ逃亡。国際刑事警察機構を通じて国際指名手配された。このうちの2人が松井知行と紙谷惣である。
逮捕された8人のうち一部が、古川さんを山梨県北都留郡小菅村のキャンプ場の駐車場で殺害後、切断した遺体を丹波山村奥多摩町の山中に捨てたと供述。捜索により古川さんの白骨化した頭蓋骨などが見つかった。8人は前年9月、古川さんら数人を埼玉県戸田市のアパートに監禁。古川さんはいったんは解放されたが、男らに殺害された。
また、8人のうち数人が別の事件に関与した疑いが強まり、言及したところ、別の男性に暴行を加え、死亡させ、死体を埼玉県秩父郡長瀞町に遺棄したとも供述した。1月12日に長瀞町の山中を捜索したところ、人間の胴体が発見された。身元は元スナック店経営の長沼正司さん(当時38歳)だと判明。長沼さんは、2003年5月27日から新宿区歌舞伎町で目撃されたのを最後に行方がわからなくなり、家族が捜索願を出していた。その後の捜査で5月27日に歌舞伎町のホテルで暴行を加え殺害され、翌日に長静町の山中に遺体を埋めたことがわかった。
2004年4月12日、警視庁は主犯格の男を含む逃亡中の3人に対し逮捕状を取り、長沼さんに対する殺人・死体遺棄容疑で指名手配した。
2004年6月4日、クレジットカード不正利用でアメリカハワイ州の刑務所に服役していた男が刑期を終えたために、警視庁が日米犯罪人引渡し条約にしたがって身柄の明け渡しを求め、その後逮捕された。しかし残る2人は現在も国際指名手配中である。
(2014.6.11更新)
2014年6月11日、詐欺容疑で千葉市美浜区浜田、神田外国語大学3年、崎山絵美容疑者(30歳)ら男女5人を逮捕した。崎山ら3人は容疑を認め、2人は否認している。この詐欺グループは2010年に開かれたサッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の観戦ツアーを装い、現金を詐取し松井の逃亡資金に充てていたとみている。また同様の手口で、2009年11月~2010年4月に約130人から計約6,500万円を詐取した疑い。
崎山らは架空の旅行会社のホームページを作成し、南アフリカW杯での宿泊施設の手配を装って顧客を募集。2014年3~4月、東京都世田谷区の男性会社員(40歳)に「W杯のご案内をします。旅行代金が高額のため振り込みでの対応をお願いします」などと虚偽の内容のメールを送り、約155万円をだまし取ったとしている。この会社員から警察に相談があり事件が発覚した。
(2020.9.5更新)
2020年9月3日、警視庁は紙谷(46歳)を逮捕監禁容疑で逮捕した。紙谷は事件直後から南アフリカに逃げていたが、同年8月に同国の日本大使館に出頭。新型コロナウイルスの感染拡大を理由に帰国を求め、国際手配していた警視庁が警察庁などと協議して帰国させた。24日には殺人と死体損壊・遺棄の疑いで再逮捕された。死体損壊については容疑を認め、殺人は否認、死体遺棄は一部否認しているという。
(2022.7.22更新)
2022年7月22日、警視庁捜査1課は松井が逃亡先の南アフリカで自殺したとの情報を受け、24日から捜査員を現地に派遣すると発表した。2020年6月には南アフリカ当局から、松井容疑者が2017年12月に南アフリカ東部ダーバンの海岸で自殺した可能性があるとの情報が伝えられており、この遺体と松井の指紋が一致したという。埋葬された遺体を掘り起こし、DNA型鑑定で身元が確認できれば、殺人容疑で被疑者死亡のまま書類送検する方針。捜査関係者によると、遺書とみられる文書には「迷惑をおかけして申し訳ありません」という文言と松井の名前が記されていたという。
(2022.8.11更新)
警視庁が現地当局の協力を得てDNA鑑定をした結果、松井本人と確認した。警視庁は、被疑者死亡のまま書類送検して捜査を終える見通し。