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巣鴨とんかつ店店主殺人事件(1997年6月)

1997年6月21日午後2時20分ごろ、東京都豊島区巣鴨4丁目のとんかつ店「とん清」で、店を経営する小形ヨシ子さん(当時70歳)が2階6畳間の布団の上で仰向けになって死んでいるのを近所に住む義姉が発見した。小形さんの首には裁断ばさみが突き刺さっていたが、司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死で、殺害後にはさみで刺されたことがわかった。小形さんは普段着姿のままで、頭から布団がかけられていた。1階玄関の鍵は開いていた。  

小形さんの家の中には売上金や350万円の定期預金、現金20万円が残されており、物盗りの犯行とは考えにくいとみられる。「とり清」はとげぬき地蔵の近くにあり、年中無休で午後6時から2、3時間だけ営業していた。近くにある東京大学や東京外国語大学の学生が常連で、席数は8つほどだった。店舗は通りに面しており、かつて八百屋だったこともあり間口が広く、夜間はシャッターを閉めていた。

発見される2日前の19日夜、小形さんは通常通り店を開けていた。閉店後の午後11時ごろ、毎日通っている徒歩3、4分のところにある銭湯に行ったことが分かっている。そこで会った知人に「店の近くで変な人がうろうろしている」と話していたという。20日以降は店が閉まったままで、シャッターの内側には20日以降の朝刊がたまっていた。このことから、小形さんは19日深夜から20日早朝にかけて殺されたと見られている。

小形さんは千葉県館林市出身で高校卒業後に上京したが、その後20年間の間の生活は不明。内縁の夫と「とり清」を始めたが、数年前に死別。いったんは店を閉めたが、体を動かした方が良いと思い店を再開した。1階が店舗で2階が住居だった。店はとんかつの値段を安く設定しており、儲けの出るような商売ではなかったという。

20日は東京で午前11時ごろから台風が直撃しており、年中無休の店を開けていなくても不審に思われなかったため、発見が遅れた。また近所の人の話では、20日午前0時30分店から大きな音が聞こえ、午前0時45分ごろにシャッターを開閉する音が聞こえたという。小形さんは客商売ということもあって地元の噂などに精通しており、弱みを握られたと逆恨みした人物による犯行とも考えられている。  



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