未解決事件ファイル
横須賀市寿司屋店員殺人事件(1993年7月) |
1993年7月28日午後11時35分ごろ、神奈川県横須賀市久里浜4丁目の歩道で、横須賀市小矢部の寿司屋店員・松本保彦さん(当時25歳)が血まみれになって倒れているのを、同僚が見つけ110番通報した。松本さんは横須賀共済病院に運ばれたが、出血多量で死亡した。
神奈川県警捜査1課は殺人事件とみて、浦賀署に捜査本部を置いた。県警捜査本部の調べによると、松本さんは28日午後11時15分ごろ、現場近くにある勤め先の「第2ひさご寿司」の前で、同僚たち4人と立ち話をしていた。
そこに自転車で通りかかった男が大声で「お前ら邪魔だ」などと言いがかりをつけ、そのまま行こうとした。それを松本さんは「あのオヤジ、ちょっとムカつくから文句言ってくる」などと同僚に告げ、男を追ったという。男は松本さんを近くの路地裏まで連れ出し、その後喧嘩になった。なだめようとした松本さんは逆に中年男に刺されてしまったという。
10分ほどして同僚たちが探したところ、約200メートル離れた現場で松本さんが血だらけで倒れていたという。松本さんは胸に刃物のようなもので刺された跡があった。県警捜査本部は、男が松本さんを刺し、自転車で逃げたとみて行方を追っている。
現場周辺には犯人の中年男の顔が書かれたモンタージュの立て看板が設置された。犯人の男は40歳ぐらいの中年で色黒でゴリラ顔、身長は160センチぐらいの痩せ型。自転車で深夜に周辺を徘徊していたことから、警察は現場の久里浜からさほど離れていないところに住む男の犯行と見ている。浦賀署は犯人の洗い出しと周辺を自転車で徘徊している不審者に職務質問を行ったが、事件は現在も未解決である。