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インド京大生行方不明事件(1996年9月)

1996年9月15日、1人でインドを旅行中の京都大学2年・高口和生さん(当時20歳)が、滞在先のインド・デリーで郵便物を投函したのを最後に行方不明になった。

高口さんは9月4日に関西空港を出発。旅行中は頻繁に知人や家族に手紙を送っている。9月15日にはインドのダラムサラより家族と交際中の女性宛てにそれぞれ手紙を送っており、その手紙には今後滞在する予定の地としてアムリットサル、デリー、ジャイプル、アグラ、カジュラーホー、バナラシ、ブッダガヤ(いずれもインドの地名)、ネパール・カトマンズ等の地名が書かれていた。

家族宛ての手紙には「9月20日、10月5日に連絡を入れる」と書いてあったが、連絡はなかった。10月5日にタイ航空カルカッタ発314便、10月9日にバンコク発622便に搭乗予定だったが、搭乗名簿に高口さんの名前はなく、日本に戻ってくることもなかった。

行方不明直前に高口さんが滞在していたダラムサラの宿では、2人の日本人と過ごしていたとみられ、9月30日には友人とバナラシで落ち合う予定だった。しかしスケジュールの都合で中止することにしたため、別の友人に連絡手段としてハガキを送った。ハガキには、中止の旨を待ち合わせる予定の友人に伝えるよう書かれていたという。高口さんがバナラシに行ったかどうかは確認できていない。バラナシでの待ち合わせ場所は、日本人観光客がよく泊まるという「久美子ハウス」だった。

外務省邦人保護課によると、日本人旅行者が入院等した場合はパスポートを通じて大使館に連絡があるという。また、インドでは疫病が流行っているが、かかりやすいのは子供で、滞在時点で報告されている疫病にかかった日本人の名簿に高口さんの名前はないという。

高口さんのクラスメートによると、高口さんは日本でもヒッチハイクをしたり、出会った見知らぬ人の家に泊まるなど気ままな旅行に慣れており、誰かにどこかいい所を勧められると、そういう出会いを大切にして予定を変える可能性も大きいという。また、同じ所に2、3日は滞在する傾向があるという。

高口さんは石川県金沢市出身。当時の身長は173センチ、体重は60キロ弱。出発時は青のナップザックにサンダルを履いていたという。持ち物として長い青のジーパンと黒の膝までの短パン、「地球の歩き方」を持って行っている。シャツは半袖のみ持参しており、必要な服は現地で購入する予定だったという。旅行中は首にパスポートを下げており、眼鏡をかけたり髭を伸ばしている可能性がある。




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