未解決事件ファイル
奈良市女性殺人事件(2003年1月) |
2003年1月16日午後8時50分ごろ、奈良県奈良市中町に住む無職・松尾松子さん(当時61歳)が自宅居間で血を流して死んでいるのを、帰宅した会社員の長男(当時38歳)が発見した。
松尾さんは右肩を下にして横向きに倒れており、包丁のような刃物で首や胸、左手などを刺されていた。司法解剖の結果、死因は失血死だった。凶器は見つかっていない。松尾さんの体には、抵抗したような跡は見られなかった。
室内は物色された形跡がなく、預金通帳も残されていた。 発見時玄関は施錠されていたが、ここは普段から施錠したままで使うことはなく、家族は松尾さんが発見された居間にあるサッシ戸から出入りしていた。遺体発見時このサッシ戸は無施錠で、犯人はここから出入りしたものと見られる。
松尾さんは30年ほど前に夫と死別してから長男と2人暮らし。ゴルフのキャディーや旅館の仲居などの仕事をしていた。明るい性格で知人も多く、家に招き入れることも多かったという。
松尾さんに抵抗したような跡がなく、金品も奪われていないことから警察では顔見知りの怨恨による犯行と見て捜査を進めているが、現在も犯人の特定には至っていない。
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