埼玉県川口市主婦殺人事件（1990年9月）

1990年9月6日昼ごろ、埼玉県川口市のマンションで主婦・内田このみさん(当時26歳)が自宅寝室のソファの上で首を絞められ、胸を包丁で刺されているのをデザイン会社社長の夫が発見し、警察へ110番通報した。このみさんは発見当時上半身は裸で、下着1枚の状態だった。

夫がこのみさんの姿を最後に見たのは、死体発見の2日前の4日午前8時半ごろ。同じ川口市内にある会社に出勤する際、このみさんが玄関まで見送りに出てきたのが最後だったという。その日の午後8時ごろ夫が帰宅した時には、このみさんの姿はなかった。

同日夜、夫の知人が経営する会社の社員4人が自宅を訪れ、酒を飲みながら1時間ほど仕事の打ち合わせをした。社員らが帰った後、夫は自宅に帰ってこないこのみさんからいつ連絡があってもいいように電話があるリビングルームのソファで寝たという。

そして翌5日に夫はいつも通り出勤し、その夜もリビングルームのソファで寝たという。6日になってもこのみさんが戻ってこなかったため、そこで初めて寝室に入り、ソファの上に山積みになった衣類を取り除いたところ、このみさんの遺体を発見した。

このみさんと夫は、このみさんが池袋のスナックで働いていたときに知り合い結婚した。職業柄このみさんは交友関係が広く、アドレス帳に50人もの名前が記載されていたことから容疑者の特定は困難を極めた。2005年9月6日に時効成立。

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