未解決事件ファイル
| 大阪府泉南市女性殺人・死体遺棄事件（2013年8月） |
2013年8月17日午前8時45分ごろ、大阪府泉南市りんくう南浜の樽井漁港で釣りをしていた男性から「うつぶせの状態で人らしきものが浮かんでいる」と110番通報があった。女性は岸壁から3メートルほどのところにうつ伏せの状態で浮いており、駆けつけた消防署員が遺体を引き揚げたが、その場で死亡を確認した。
女性は奈良県葛城市の西岡千佳子さん（当時38歳）と判明。西岡さんは遺体が発見された日の朝から行方が分からなくなっており、両親が警察に捜索願を出していた。司法解剖の結果、西岡さんの死亡推定時刻は17日未明、死因は水死と判明した。首には紐のようなもので圧迫された痕があった。大阪府警捜査1課は西岡さんが何者かに襲われ、気を失った後に海に落とされた可能性があるとみて、殺人事件として捜査を開始した。
西岡さんは身長155センチくらいの中肉で肩までの長髪、遺体発見時は灰色の半袖Tシャツに紺色のジーンズ、赤いサンダルを着用していた。首の他に外傷はなかった。翌18日には、遺体が発見された港から約600メートルほど離れた商業施設前の路上で、西岡さんのシルバーの軽自動車が放置されているのが見つかった。車の鍵はロックされた状態で、西岡さんの財布や携帯電話などの所持品は一切見つかっていない。
西岡さんは両親と3人暮らし。家族で営む石材店で働いていたという。奈良県にある自宅から、遺体の発見現場となった大阪府泉南市の樽井漁港までは、直線距離で約46キロ、車でおよそ1時間ほどかかる。西岡さんは発見前日の16日夕方、両親に「高校の友達に会いに行く」と言い外出。そのまま家に戻らず事件に巻き込まれたものと思われる。
