アルゼンチン邦人女性殺人事件（2016年4月）

2016年4月27日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス近郊のフロレンシオバレラ市で、現地在住の邦人女性・小田美子さん(当時73歳)の遺体が見つかった。家の中が荒らされていることから、地元警察は強盗殺人事件として捜査を始めた。小田さん宅の扉が開いているのを不審に思った近隣住民が住宅内に入ったところ、遺体を発見し警察に届けたという。

在アルゼンチン日本大使館によると、小田さんの世話をしていたアルゼンチン人の男性（当時50歳）と共に遺体で見つかった。2人は手を縛られ、遺体の一部が燃やされていた。小田さんの顔には布のようなものが掛けられていた。

小田さんは現地で年金生活を送っていた。一緒に暮らしていた日本人の夫は健康上の理由から、一時的に息子らの住む日本に滞在しており、事件当時は不在だったという。

小田さんの自宅では半年前に強盗グループが押し入り、小田さんの夫が拳銃で威嚇したところ、何も奪わずに逃走する事件があった。小田さんの上半身には火が付けられたような痕が残っており、警察は半年前の強盗未遂事件の報復だった可能性も視野に入れ捜査している。

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