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目黒区柿の木坂マンション殺人事件(1996年3月)

1996年3月4日、東京都目黒区柿の木坂1丁目のマンションで、マンション経営者・梶田イツ子さん(当時61歳)と、隣の部屋に住む知人のタクシー運転手・白坂養一さん(当時52歳)が射殺されているのを、マンションを訪ねてきた梶田さんの養子夫婦が発見した。

2人はパジャマ姿のままコタツ付近でうつぶせになって倒れていた。梶田さんは左のこめかみ、白坂さんは左胸をそれぞれ1発ずつ銃で撃たれており、梶田さんは首にひもで絞められたような跡があった。出血の状況などから、 首を絞められた後に撃たれたとみられる。

部屋には約40万円がビニール袋に入った状態で置かれていたほか、鏡台やバッグの中に数万円ずつ残されていた。部屋は荒らされたような跡はなく、現金やバッグなどもそのまま残されていた。

梶田さんと白坂さんは知人らに金を貸しており、近々借り主の男性2人から現金を返してもらう予定だった。1人は約束通りに返済したが、1千万円近くを借り、一部を返す約束だった別の1人は姿を現さなかった。この男性は2月下旬から会社を無断欠勤。以降、行方不明になっている。

また、この2人とは別に40万円を借りていた知人もおり、前年に返済する約束があったがやはり行方不明となっている。警察はこの2人が事情を知っている可能性があるとして、行方を追っているが現在も見つかっていない。

なお、鹿児島県警が2002年に別の事件で暴力団関係者から酷似した銃を押収しており、この銃の特徴が、今回の事件で使用された銃の特徴と似ていることが判明している。



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