未解決事件ファイル
男鹿市独居女性強盗殺人事件(1994年10月) |
1994年10月16日早朝、秋田県男鹿市五里合神谷の冷菓会社従業員・杉本葉子さん(当時65歳)が自宅寝室で死亡しているのを、訪ねてきた親類が見つけた。杉本さんは頭を鈍器で殴られ、首をロープで絞められて殺害されていた。部屋は荒らされた状態で、押し入れにあった重さ約80キロの耐火金庫がなくなっており、犯人によって一輪車で持ち出されたものと思われる。金庫は見つかっていない。死亡推定時刻は14日夜から15日未明と推定される。死因は窒息死。
杉本さんは1人暮らし。夫は老人介護施設に入居中だった。倹約家で知人に「家に大きな金庫がある」といった話をしていた。このことから警察は「杉本さん宅の事情に詳しく、土地勘もある男による金目当ての単独犯行」とみて捜査。現場からは、犯人が残したと思われる足跡や吸っていないたばこ、石こうのような粉末、殺害に使われた漁業用ロープなどが見つかり、一部は製造元が割り出されたが、大量生産や流通の広域化の壁に阻まれるなどし、容疑者特定には結び付けられなかった。
男鹿署に設置された捜査本部はこれまでに延べ7万3600人の捜査員を投入したが、犯人像を最後まで絞り切れなかった。2009年10月14日午前0時、殺人罪の公訴時効が成立した。
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