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坂戸市北坂戸団地内女性殺人事件 (1999年11月)

1999年(平成11年)11月1日午前4時25分ごろ、埼玉県坂戸市溝端町の住宅都市整備公団北坂戸団地の階段踊り場で、同団地に住む土屋昭子さん(当時56歳)が、胸などを刺されて殺害されているのを新聞配達の女性が発見した。

土屋さんは腹や右腕など3カ所を刺され、倒れていた。死因は失血死。土屋さんは午後10時すぎまで自宅近くのパチンコ景品交換所で勤務していた。土屋さんと同じ7階に住む女性は、1日午前0時過ぎに女性の悲鳴を聞いている。一方、同7階の男性は31日午後10時過ぎに、「泥棒、何するのよ」という女性の小さな悲鳴を聞いていた。これらのことから、殺害時刻は1日午後10時過ぎから未明の間と思われる。

土屋さんは6階の非常階段踊り場とエレベーターホールの境目付近で倒れており、6階へ降りる非常階段の途中にも血痕があった。踊り場の隅に土屋さんのものと思われる布製の青いバッグがあり、遺体の下に自室の鍵があったが、財布などは見つかっていない。持って帰ったはずのパチンコ景品交換所の鍵も見つかっていない。土屋さんは7階のエレベーター付近で襲われ、非常階段を使って逃げようとしたが6階階段踊り場付近で刺されて亡くなったと思われる。

土屋さんはこの団地で1人暮らしをしていた。60歳前後の男性が土屋さん宅に出入りしていたが、最近は見かけなくなっていたという。事件当時、現場付近では不審な男性が目撃されている。男性は年齢30歳くらい、身長170センチ以上の痩せ型。直毛で黒っぽい色の手入れがされていない髪型で、無表情で目があまり大きくないという。ベージュ色っぽい薄いビニール製の前が全部ファスナーの服に、色が不明のズボンを履いていた。

現場は東武東上線北坂戸駅から西に約200メートルの位置にある団地で、西口駅前通りと市道が交差する南側に位置している。

<埼玉県警ホームページ>坂戸市北坂戸団地内女性殺人事件



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