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稚内市ロシア人マフィア射殺事件(2001年6月)

2001年6月14日午後11時40分ごろ、北海道稚内市の貿易会社事務所2階で、事務所内に住むロシア国籍の同社社員、アレクサンドル・ミハイレンコさん(当時37歳)が背中から血を流して死亡し、 従業員のウクライナ人女性2人が頭から血を流すなどして倒れているのを通報で駆けつけた稚内署員が発見した。女性2人は重傷。

3人とも拳銃で撃たれており、女性の1人は「見知らぬロシア人風の若い男がドアを開けて押し入り、ロシア語を話しながら短銃を発砲して逃走した」と話しているという。アレクサンドルさんはトイレでうつぶせの状態で死亡しており、死因は出血死。

アレクサンドルさんが所属しているのは、ロシア・マフィアの組織だった。この組織は3年前、抗争が激化したサハリンから稚内に拠点を移していた。「ナンバー3」の地位にあったアレクサンドルさんは、ボスや数人の幹部と稚内に居住。構成員は数十人に上り、表向きは海外に本社を置く貿易会社の社員の立場で、カニなど海産物の輸入・販売を手掛けていたが、裏では密貿易を行っていたと思われる。アレクサンドルさんはマフィア間の抗争によって殺害されたとみられる。

事件当日の夜、稚内の組織のボスは事務所にいる予定だったが、犯人が侵入した時間には急用で外出していた。このため、アレクサンドルさんはボスと誤認されて殺された可能性もある。ボスは事件後姿を消しているという。

ロシア系外国人とみられる犯人は事件後、現場から約3キロ離れた国道沿いのごみ箱に実弾数十発などを捨てて逃走し、その後の足取りは途絶えている。

事件翌日の15日、フランス国籍の自称軍人の男(当時30歳)が稚内方面からレンタカーを運転中に、道路交通法違反で逮捕された。車には他に2人の男が乗っており、新千歳発羽田行きの航空機に乗ったことが判明。後日首都圏で身柄を確保し任意で聴取したが、事件への関与は確認できなかったた。2人の同乗者は東欧系ロシア人の若い男とみられる。

逮捕されたフランス国籍の男も事件への関与を否定しており、のちに釈放されている。この事件の翌月には同じ稚内市でロシア人通訳の女性が行方不明になる事件(稚内市ロシア人通訳女性行方不明事件)が発生しており、今回の事件との関連性が疑われているがいずれの事件も未解決である。



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