米国人会社経営者殺人事件（2004年12月）

2004年12月2日午後11時10分ごろ、東京都港区六本木7丁目の「米久ビル」3階通路で、ベトナム系米国人で経営コンサルタント会社社長、マシュー・グエン・リタワーさん（当時34歳）が胸や背中などから血を流して倒れているのを、同社の女性従業員（当時34歳）が発見した。リタワーさんは間もなく死亡した。

3階に入居する同社内で従業員2人が仕事をしていたところ、午後11時過ぎ、「アーアー」という叫び声や足音を聞き、通路を見ると、リタワーさんが倒れていたという。リタワーさんは胸など約10カ所を鋭利な刃物で刺されたり切られたりしていた。 ズボンのポケットには現金約7,000円が入っていた。警視庁組織犯罪対策2課は殺人事件と断定、麻布署に捜査本部を設置した。

現場から約150メートル離れた道路の側溝から凶器と見られる包丁が、さらにその近くから血の付いたタオルが見つかっている。リタワーさんはセントルシアに本店がある「アスタラ・キャピタル・リミテッド」の役員で、六本木支社は同年8月に立ち上げたばかりだった。従業員は日本人の2人だけだったという。リタワーさんは午前中にオーストラリア、夜に欧米と取引するため、午前の仕事後にいったん退社し、午後10時以降に再度出社していた。

現場は東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩1分の場所。近くには六本木ヒルズがある。

＜警視庁ホームページ＞六本木七丁目ビル内米国人会社経営者殺人事件

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