アメリカ・ミシガン州デンソー社員殺人事件（2003年4月）

2003年4月5日、米国・ミシガン州バトルクリーク市の林で男性の遺体が見つかった。男性は大手自動車部品製造会社「デンソー」（愛知県刈谷市）の社員・原田有二さん（当時24歳）と判明した。原田さんは2002年12月、技術指導のために2003年2月下旬までの予定で米国の現地法人に出張しており、同僚と同市内のアパートに滞在していたが、2003年1月から行方不明になっていた。原田さんの遺体には刺し傷があるなど不審な点があり、現地警察では事件に巻きこまれた可能性もあるとみて捜査を始めた。

原田さんは現地時間の1月23日夜、仕事帰りに同僚らと食事をした後アパートに帰宅。同僚が洗濯のために5分程度部屋を離れ戻ったところ原田さんがいなくなっており、翌朝まで帰宅しなかったため警察に届けた。部屋の鍵はかかっておらず、パスポートや財布も部屋に残されたままだった。

原田さんの遺体が見つかったのはアパートから約500メートル離れた雑木林。行方不明の知らせを受け捜索していた家族らが見つけた。発見当時、原田さんは普段着ていたトレーナー姿で、靴は履いていなかった。原田さんは1997年4月にデンソーに入社。阿久比製作所に配属されており、生産設備の取り付けなどを行っていた。

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