日本橋チケットショップ店員殺人事件（2004年9月）

2004年9月27日午後6時50分ごろ、東京都中央区日本橋室町1丁目の雑居ビル「第5白鳳ビル」1階にあるチケットショップ「ビッグチケット日本橋店」で、従業員の東口孝子さん（当時37歳）が店内カウンター近くで血だらけになって倒れているのを、異常を知らせる通報で駆けつけた警備会社の社員が見つけ110番通報した。東口さんは胸や腹など10カ所あまりを刺されており、間もなく死亡した。

事件発生時、東口さんの悲鳴が聞こえたあと、ビルの通用口から出てくる不審な男が目撃されていた。また近くの店舗に設置された防犯カメラには刃物を持った男が映っていたことから、この男が東口さんを殺害したものと思われる。男は年齢50歳ぐらい、身長約175〜185センチで体型は太め。頭髪がやや薄く、白いシャツと紺のズボン姿に黒のショルダーバッグを所持していた。また、格子柄の青いジャンプ傘を持っていた。警視庁は殺人容疑でこの男の行方を追っている。

同店では事件の1週間前から東口さんが1人で勤務しており、事件当日は通常の終業時間より約30分早い午後6時半ごろに店舗のシャッターが閉まったのが目撃されている。捜査本部は、犯人が東口さんが1人でいるのを確認したうえで犯行に及んだとみている。チケットや現金は盗まれた形跡がなく、刺された傷が心臓にまで達していたことから、強盗目的ではなく、東口さんを狙った犯行の可能性もある。現場はJR東京駅八重洲口から約900メートルで、日銀本店や三井本館からも近いビジネス街。

＜警視庁ホームページ＞日本橋室町一丁目チケットショップ内女性店員殺人事件

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