埼玉県蕨市酒店店員強盗殺人事件（2004年9月）

2004年9月4日午後1時35分ごろ、埼玉県蕨市中央7丁目の酒店で店番をしていたパート店員・阪本紀美子さん（当時66歳）が刃物で刺され現金が奪われる事件が発生した。阪本さんは同日深夜、搬送先の病院で死亡した。

事件発生当時、店の2階と3階部分の住居にいた妹2人に阪本さんから「助けて、助けて」と内線電話があったため、2人が駆け付けたところ、1階店舗のカウンター内の丸椅子に阪本さんが血を流して座っているのを見つけた。

阪本さんは左脇腹など3カ所を包丁のようなもので刺されていた。死因は失血死。店は阪本さんの実家で、阪本さんはパートして働いていた。事件当時は1人で店番をしていた。店内に争った跡はなかったが、レジの中から現金約7万円が盗まれていたことから、警察は強盗殺人事件と断定した。

阪本さんは病院に搬送される際、刺したのは50歳ぐらいの男と救急隊員らに伝えており、店に入ってきた男にいきなり襲われたとみられる。犯行直前には「50歳代の男性が店舗前の公衆電話を使用していた。」との目撃情報が多数寄せられていることから、この男が事件に関わっている可能性が高いとみて関連性を調べている。

現場はJR京浜東北線蕨駅の南約1.2キロメートルに位置する酒類等を扱う食料品店で、1階が店舗になっている鉄筋3階建ての店舗併用住宅。

＜埼玉県警ホームページ＞蕨市中央7丁目地内食料品店店員強盗殺人事件

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