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和歌山市キャリーケース死体遺棄事件(2023年1月)

2023年1月18日午後5時30分ごろ、和歌山県和歌山市北島にある紀の川の堤防沿いの道路に白い軽乗用車が長時間停まっているのを不審に思った工事関係者の男性が「ずっと車が止まっている」と警察に通報、警官が駆けつけたところ、車内のキャリーケースから切断された遺体が見つかった。また、近くの橋脚の土台にあった別のキャリーケースからも同様の切断遺体が見つかった。

男性は18日の早朝5時ごろに現場を通った際、車道に止まっている白い軽乗用車を見かけた。そのおよそ3時間後、堤防から川へとつながる階段で上着とベルト付きのズボン、靴などを発見。夕方になっても持ち主が現れず、車もそのままだったことから不審に思い警察に通報したという。通報の前日17日午後6時ごろに男性が作業を終えた際は、現場に変わった様子は見られなかったという。後に付近の防犯カメラの記録から、軽自動車は17日夜から放置されていたことが分かっている。

同日の午前7時ごろには、現場から約2.5キロ下流で「人が流れている」と通報があり、黒の長袖シャツとスパッツを身につけ、目立った外傷のない中年男性の水死体が発見されていた。死因は溺死。顔の特徴などから、男性は軽自動車の中に残されていた運転免許証の人物(当時59歳)と同一人物とみられている。軽自動車は男性が和歌山市内で借りたレンタカーだった。軽自動車の近くでは、男性のものとみられる上着と靴が見つかった。

警察によるDNA鑑定の結果などから、キャリーケース内の切断遺体の身元は和歌山市井辺に住む職業不詳・平柳奈都弥(なつみ)さん(当時38歳)と判明。平柳さんは水死体で見つかった男性と交友関係にあったという。

その後の調べで、亡くなった男性が平柳さん宅の賃貸契約を結んでいたことが分かった。平柳さん宅の持ち主は前年5月ごろに住宅を購入後、男性に家を貸していた。同時期ごろから、一緒にいる男女の姿を近隣住民がたびたび目撃しており、ある住人は「家の中で2人がけんかする声がよく聞こえていた」と話している。和歌山県警は死体遺棄容疑で捜査するとともに、2人の間のトラブルの有無を調べている。



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