未解決事件ファイル
| 豊川市ゴルフ場警備員強盗殺人事件（2007年5月） |
2007年5月11日午前6時35分ごろ、豊川市平尾町木崩61番地27のゴルフ場「平尾カントリー」クラブハウスにある警備員室で、男性警備員の佐々木健さん（当時60歳）が頭から血を流して死んでいるのを、約1時間前に発生したゴルフ場経営会社所有の車両火災を捜査していた警察官と従業員が発見した。車はクラブハウスから南に約1キロの空き地で燃えていたという。
佐々木さんは顔面を滅多打ちにされており、死因は脳挫傷だった。布団の中であおむけで横たわり、掛け布団が掛けられていた。抵抗した跡がないことから、仮眠中に襲われたものと思われる。事務室内にあった金庫にはこじ開けようとした跡が残っていた。警察は強盗殺人事件として捜査を開始した。
警備員の宿直室は細い通路の奥にあり、一般には知られていない場所にあること、金庫の場所やその部屋のカギの保管場所を知っていたと思われることなどから、内部の事情に詳しい者の犯行の可能性がある。事件当日、金庫には釣銭用の現金60～70万円とコンペ客からの預かり金を合わせて140万円ほどの現金が保管されていたという。
車両火災のあった空き地で当日午前5時過ぎころ、不審な車2台の目撃情報があった。1台は「白っぽいセダンタイプ」、もう1台は「黒っぽいバンタイプ（窓にスモーク張り）」。しかし発生から年月が経過したこともあり、その他の新たな情報を得ることが困難になっており、2015年以降の情報提供はほとんどないという。犯人はゴルフ場の車を逃走に使用。車に火をつけ、さらに別の車で逃走したと見られている。
事件から15年が経過した2022年5月、佐々木さんの遺族はテレビ局の取材に応じ、「5月になるたびに苦しい。思い出したくない」「早く犯人がつかまって欲しい。そのために、何でもいいので情報を提供していただき、捜査の手がかりとしてほしいと思います」と情報提供を求めた。
＜愛知県警ホームページ＞ 【2007年05月発生】豊川市平尾町地内における男性被害強盗殺人事件
