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広島市知人宅高齢男性殺人事件(2007年10月)

2007年10月6日午後7時50分ごろ、広島県広島市南区翠5丁目の民家の玄関前で、同市中区千田町3丁目に住む無職・芳谷良三さん(当時79歳)が血を流して倒れているのを、民家の住人の女性(当時88歳)が見つけた。芳谷さんは約5時間後に搬送先の病院で死亡した。頭に強い衝撃を受けた複数の傷があり、県警は殺人事件とみて捜査本部を設置した。

芳谷さんは発見当時あお向けに倒れていた。死因は脳挫傷。何者かに鈍器のようなもので頭を強打されたと見られる。現場には大きな血だまりがあった。発見した女性は芳谷さんの知人で、芳谷さんは女性宅をよく訪れていたという。事件当日は、芳谷さんの来訪が遅いのを不審に思った女性が、玄関先に倒れていた芳谷さんを見つけたという。芳谷さんは事件前にも何者かに殴られており、親しい友人に「誰かに狙われているかもしれない」などと漏らしていた。

事件から6年後の2013年2月24日、芳谷さんが遺体で発見された民家に住む山田憲二(当時65歳)を殺人容疑で逮捕した。山田は「全く知らないことだ」と容疑を否認。事件のあった時間帯は「(当時経営していた)焼き鳥屋にいた」と話していたが、後にこの証言は虚偽だったことが判明している。

芳谷さんは広島市内で工場を経営する資産家として知られており、山田の母親(当時88)とは50年来の付き合いだった。「死んだら所有する土地を(山田の母親に)相続する」と遺言をしており、事件後この土地は母親に譲渡され売却されている。山田は同時期に多額の借金を返済したという。なお母親は2011年に死亡している。

山田は自宅の門扉付近を写した防犯ビデオや、母親の部屋に仕掛けた盗聴器のデータをパソコンに保存。事件後に消去していたが、県警が復元し事件当時の出入りを調べるなど解析作業を進めていた。芳谷さんと山田の間には金銭トラブルがあったとみられる。

しかし山田は逮捕後一貫して容疑を否認。供述を覆すだけの証拠が集まらなかったことから、検察は2013年3月17日に不起訴処分として山田を釈放している。



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