日本で起こった未解決事件をファイリングしていくサイト
ホーム 未解決事件ファイル(〜2000年) 未解決事件ファイル(2001年〜) 全国指名手配犯 “行方不明事件”

未解決事件ファイル

元自衛官男性保険金殺人事件(1995年12月)

1995年12月23日午後6時45分ごろ、埼玉県入間郡三芳町の元自衛隊員・阿部三男さん(当時26歳)が短銃のようなもので撃たれ、川越市内の病院に運ばれたが間もなく死亡した。自宅2階にいた父親と母親が1階から大きな音がしたため階下へ降りてみると、阿部さんが1階玄関横にある8畳間の入り口付近でうつぶせになり血だらけで倒れていた。

阿部さんは右肩と胸の2カ所を前から撃たれ、うち1発は貫通していた。阿部さんは病院に運ばれる前、両親に「鉄砲で撃たれた」と話していたという。

阿部さんは自衛隊を退職後、知り合いの金融会社社長と共同で富士見市内で雑貨店を経営していたが、多額の負債を抱え1992年に倒産していた。社長は自分の経営する金融会社を保険契約者兼受取人として、阿部さんに計約8億8000万円もの生命保険をかけていたことが判明した。

保険会社は支払いを拒否したため、金融会社社長と民事裁判になった。裁判所は「阿部さんは多額の負債を背負わされ、金融会社社長との間で『借金は生命保険で支払う』ことになり、社長が阿部さんに自殺を強要するようになった」と認定。保険金の支払いについては、保険契約者の「故意による致死」に該当するとして、保険会社にに支払い義務はないとの判決が確定した。

この判決を受けて、阿部さんの両親はこの会社社長男性を相手取り、損害賠償請求裁判を起こしたが、男性はその後交通事故で死亡。両親は訴えを取り下げている。




お問い合わせ

Copyright (C) 2023 未解決事件X All Rights Reserved.

inserted by FC2 system