未解決事件ファイル
深谷市夫婦殺人事件(2000年11月) |
2000年11月11日正午ごろ、埼玉県大里郡川本町(現・深谷市)本田の山林で、深谷市在住の阿部孝一さん(当時52歳)と妻の葉子さん(当時49歳)の遺体が見つかった。遺体には複数の刺し傷があり、遺体から約400メートル離れた路上には、阿部さん夫妻が乗ってきたと思われる軽乗用車がキーの付いたまま駐車されていた。このため、阿部さん夫妻は何者かに遺体発見現場まで呼び出されて殺害されたものと思われる。
前日10日の夜8時ごろ、葉子さんは親戚に電話をしており、犯行時刻はそれから翌日発見されるまでの間と思われる。司法解剖の結果、孝一さんは後頭部の頭がい骨骨折と胸部を数か所刺されたことによる失血死、葉子さんも頭がい骨骨折と胸部を刺されたための失血死と分かった。
刺し傷は片刃の鋭利な刃物によるものと見られ、深さは10センチ近くにも達していた。2人には防御創や着衣の乱れがないため、後頭部をいきなり棒状の鈍器で殴られた後、刃物で刺されたものと思われる。
阿部さんは親戚の連帯保証人となって多額の借金を抱えていたために、会社を辞めて退職金を借金返済に充てていた。また最近では自動車による人身事故を起こしていた。これらのトラブルが事件につながったものとみられているが、現在も犯人につながる有力な手掛かりは得られていない。
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