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フィリピン・マニラ邦人男性行方不明事件(2019年8月) |
2019年8月23日、フィリピン・マニラの近郊で、ルソン島のビニャン市に住む奥村信司さん(当時52歳)が勤務先の冷凍物流会社から出たのを最後に行方不明となった。自宅にも帰った形跡はないという。
フィリピン警察によると、奥村さんはビニャン市の隣のサンペドロ市にある勤務先を車で出て以降、行方不明になっているという。休みが明けた27日に奥村さんが出社しないのを不審に思った上司が奥村さんの自宅を訪ねたものの、所在が分からなかったため、警察に捜索願を提出した。
勤務先の従業員によると、奥村さんは真面目で、これまで無断欠勤はなかったという。現地警察は奥村さんが事件に巻き込まれた可能性もあるとみて行方を捜しているが、現在も見つかっていない。
奥村さんは東京都出身。大学卒業後の1999年から2001年まで海外青年協力隊員としてカンボジアに行った。オーストラリアの大学留学を経て世界の紛争地で復興支援事業をしているNPO日本紛争予防センター(JCCP)に入り、2003年から2005年までアフガニスタンのカブールに派遣された。この後日本地雷処理を支援する会(JMAS)に移り、2005年から2010年までカブールで地雷処理専門家を育てるトレーニングの指導に当たった。2011年にはアジアの途上国に様々な職種のシニアボランティアを派遣している技能ボランティア海外派遣協会(NISVA)のフィリピン代表事務局長に就任。フィリピンに居住し、シニアボランティアたちを支えていたという。
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