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ニューカレドニア邦人女性殺人事件(2002年5月)

2002年5月6日、南太平洋のフランス領土ニューカレドニアの南部、イルデパン(パン島)で日本人旅行客の草間美香さん(当時28歳)が遺体で見つかった。同島南部カヌメラ湾の海岸にある高さ約5メートルの岩の上に草間さんの遺体が置かれ、一部が焼け焦げていた。また、多数の石が遺体を取り囲むようにして並べられ、木の葉がかぶせてあった。現地の警察当局は、状況などから他殺の疑いが強いとみて捜査を始めた。

解剖の結果、草間さんの死因は頭を石で殴られたことによるものだった。草間さんは千葉県出身。大型連休を利用してニューカレドニアへ1人で旅行に訪れていた。パン島ではカヌメラ湾近くの民宿に滞在していたが、3日に行方不明となり、4日に搭乗するはずだった日本に戻る航空機にも乗っていなかったため、捜索が続けられていた。

地元警察は状況証拠から、岩間さんの遺体が見つかった岩場を管理していたアントワーヌ・コニュ(当時43歳)とコニュの兄(当時52歳)を逮捕した。2人は精神状態が不安定で、精神病院に入院したことがあるという。男らは以前から草間さんの遺体が置かれたカヌメラ湾の岩場を「禁忌の場所」と主張し、住民らに立ち入り禁止とするよう求めていたという。

2007年の判決で、1審はコニュに禁固15年の有罪判決、兄は殺害に関与していないとして無罪とした。物的証拠が乏しく、2人とも関与を否定していた。その後被告が上訴。2009年4月28日、ヌメアの重罪裁判所は「証拠不十分」としてコニュに無罪の判決を言い渡した。

パン島はニューカレドニア島の南東約60キロにある島で、「天国に一番近い島」として知られる観光地。



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