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福岡県中間市高齢男性殺人事件(2016年1月)

2016年1月3日午後1時20分ごろ、福岡県中間市中央の住宅で、この家に住む職業不詳・綾戸幸男さん(当時86歳)が死亡しているのを、家を訪ねた知人の女性(当時53歳)が発見、119番通報した。

綾戸さんは寝室のベッドのそばで体から血を流して倒れており、体には刃物のようなモノで突いたと見られる痕があった。室内が荒らされたり、物を盗まれたりしたような形跡はなかった。

発見時、綾戸さんは下着姿で、遺体には毛布が掛けられていた。自宅の玄関には鍵が掛けられていたが、裏口の鍵は開いていた。綾戸さんは1人暮らしをしており、新聞受けには12月30日以降の新聞が残されていた。

司法解剖の結果、綾戸さんの死因は刺し傷による出血性ショックと判明。2005年12月31日~1月1日に死亡した可能性が高いと見られる。福岡県警折尾署は現場の状況などから殺人事件と断定、捜査本部を設置した。

その後、周辺の聞き込み情報などから、近所に住む無職・藤岡隆秀(当時61歳)の関与が浮上。1月11日深夜、藤岡を殺人の疑いで逮捕した。藤岡は、「揉めたので刺した。刃物は捨てた」などと容疑を認めた。2人は知人同士で、飲み仲間だった。藤岡は逮捕前に共同通信の取材を受けており、事件への関与を否定する一方、「(綾戸さんから)時々金を借りていた」と明かしていた。

逮捕後の取り調べで、藤岡は「(凶器の)刃物は捨てた」と供述。県警は供述などに基づいて捜索したが、刃物は見つからなかった。その後、藤岡は「酒と睡眠薬を併用しており、覚えていない」と否認に転じた。

福岡地検小倉支部は3月31日、藤岡を処分保留で釈放。「現時点で公訴を維持するに足りる十分な証拠が得られておらず、今後の捜査結果を踏まえて判断する必要があるため」と理由を説明している。



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