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大阪府堺市西区母娘殺傷事件(2006年1月)

2006年(平成18年)1月10日午後2時ごろ、大阪府堺市西区神野町の弁理士・沢喜代治さん(当時58歳)方の玄関で、妻の真喜子さん(当時51歳)が刺される事件が発生した。

インターホンが鳴り真喜子さんが玄関に向かった直後に悲鳴が聞こえたため、次女の歯科衛生士・やす子さん(当時21歳)が駆けつけたところ、若い男が真喜子さんに刃物を振りかざしている姿が見えた。男はやす子さんにも切りつけてきたため、やす子さんはトイレに逃げ込んだが、真喜子さんは男に追いかけられ、家の中を逃げ回っていた。

やがて音がしなくなったため、やす子さんがトイレから出たところ、玄関先で血だらけになっている母親を見つけた。やす子さんはすぐに玄関を施錠して119番通報し、真喜子さんは病院に運ばれたが、1時間後に出血多量で死亡した。真喜子さんの首や顔などには7~8ヶ所の刺し傷があり、傷は動脈まで達していたという。やす子さんは警察に「知らない男だった。目がギラギラしていた」と話している。

男は返り血を浴びたまま逃走したと思われる。玄関隣の6畳和室には真喜子さんのものとみられる血痕が続いており、男の靴がこの血を踏んだ跡が室内に複数残っていた。

庭には犯行に使われた刃渡り約25cmのステンレス製文化包丁が落ちていた。警察が調べたところ、100円ショップで売られている商品であることが判明。中国製で2000年から販売されていたが、大量生産のため、販売時期を特定するのは難しく、入手経路もたどれなかった。

男は、刃と持ち手の間に粘着テープを何重にも巻く細工をしていた。これは強く刺した場合に自分の手に傷がつかないようにするためと思われる。粘着テープからは複数の指紋も採取された。

現場にはこの他にも男のものと思われる短パンが見つかった。布に付着した垢からDNAが採取され、AB型と判明した。短パンは「CONVERSE」のロゴが入ったもので、サイズはMサイズ。刃物で切られたような跡が数カ所あったという。包丁をくるむために使い、犯行後そのまま放置したとみられる。10年前に大型量販店などで販売されていたが、こちらも大量生産のため販売ルートは特定できなかったという。

また、その後の調べで真喜子さんとやす子さんの傷が体の右側に集中していることから、男は左利きである可能性が高いとみられる。

現場付近では事件が起きる以前から刃物を持った男がしばしば目撃されていた。その話を聞いて、真喜子さんの家族もおびえていたという。事件前の午後1時30分ごろ、近所の人が現場から約100メートル離れた府道を、犯人によく似た服装の若い男が自転車に乗って走る姿を目撃していたことも判明した。府警は男の似顔絵を作成し、HPで公開するなど情報提供を呼びかけている。

沢さん方は夫婦と娘2人の4人家族。当時、喜代治さんと長女(当時23歳)は不在だった。警察は真喜子さんに恨みを持つ者の計画的な犯行の可能性があるとみて捜査を始めたが、真喜子さんや他の家族にトラブルは見当たらなかった。真喜子さんは生前、詳細に日記をつけていたが、この記述からもトラブルは全く見当たらないという。

【犯人の特徴】
・20~30歳代くらい
・身長約170センチくらい
・痩せ型
・ボブカット
・色白、ひげが濃い
・頬がこけている

【犯人の服装】
・ベージュのような薄手のジャンパー
・ジャンパーの袖を絞っている
・スウェットのようなズボン
・ラフな運動靴

<大阪府警ホームページ>堺市西区神野町(こうのちょう)における母娘殺傷事件



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