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岐阜県郡上市夫婦強盗殺人事件(2005年1月)

2005年1月31日午前8時55分ごろ、岐阜県郡上市和良町土京で、この家に住む無職・蒲録郎さん(当時81歳)が自宅前の空き地で倒れているのを付近の住人が発見、警察に110番通報した。録郎さんは頭を鈍器で殴られた痕があり、横向きに倒れて毛布を掛けられている状態だった。さらに、自宅車庫の裏で、妻の田恵さん(当時78歳)がうつぶせで倒れているのを警察官が発見した。死因は夫婦ともに首を刃物で切られたことによる失血死と判明した。

室内は荒らされており、特に仏間は激しく荒らされた形跡があった。遺影の額縁が外され、たんすの引き出し3つはそのまま持ち去られていた。セカンドバッグも奪われていたが、財布や預金通帳は残されたままだった。

室内に残されていた血のついたスポーツ靴の跡を調べたところ、サイズは26.5センチと判明。また自宅前の道でO型の男性の痰を採取したが、DNA型が一致する人物は浮上していない。

録郎さんは遺体発見前日の30日昼に地元の老人会の総会に支部長として出席。事件はその日の深夜に発生したとみられる。現場は東海北陸自動車道の郡上八幡インターチェンジから、山道を越えて約1時間車を走らせた郡上市和良町の山あいにある静かな集落。現場付近は人通りも少ない。

事件から5年後の2010年10月30日、県警は犯人逮捕に結びつく有力情報に対し、録郎さんの遺族らでつくる団体「捜査に協力する会」が上限500万円の謝礼金を支払うと発表した。懸賞広告のポスターを1万4200枚作成し、県内の各施設や近隣警察署に掲示、情報提供を呼び掛けた。会代表で長男の蒲俊幸さん(当時53歳)は岐阜県警を通じてコメントを発表。犯人に対して「罪を犯して逃げる生活は苦しいと思う。早く自首して、罪を償って」と訴えた。

しかしその後も犯人につながる有力な情報提供はなく、2015年10月、「捜査に協力する会」は私的懸賞金の期間を延長しないことを県警を通じて発表。懸賞金の受付は31日で終了した。2013年には懸賞金の期間を1度延長していた。遺族は打ち切る理由を「事件から10年がたったので節目にしたい」と説明した。

<岐阜県警ホームページ> 郡上市和良町土京地内における夫婦強盗殺人事件



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