いわき市高齢女性殺人事件（2018年7月）

2018年7月21日午前10時40分ごろ、福島県いわき市平鎌田に住む坂本基子さん（当時83歳）方を訪問した知人男性（当時62歳）が、玄関近くの居間で鼻や口から多量の血を流して横向きに倒れている坂本さんを発見、119番通報した。坂本さんは普段着姿だった。

司法解剖の結果、死因は顔面打撲による脳損傷と判明。死後数日以内とみられ、鼻の辺りが骨折し腫れ上がっていた。顔以外に目立った外傷はないという。県警は遺体の状況などから殺人事件とみて、いわき中央署に捜査本部を設置した。

事件当時玄関は施錠されておらず、引き戸が少し開いた状態だった。部屋に荒らされた形跡はなかった。坂本さんはこの家で1人暮らしをしていた。坂本さんと連絡が取れなくなった事を心配した知人男性が訪問し、坂本さんが倒れているのを発見した。

現場はJRいわき駅から東に約1.5キロで、農地に民家や工場などが点在する地域。坂本さんを良く知る近所の男性によると、19日の午後に畑仕事をしているところを見かけたが、その時は坂本さんに変わった様子はなかった。また、坂本さんは人に憎まれるような人物には見えなかったという。

近所に住む女性によると、坂本さんは10年ほど前に夫を亡くしてから1人暮らしをしており、家の前の畑で腰を曲げながらよく農作業をしていた。野菜をお裾分けしてもらったこともあったという。警察は坂本さんの周辺にトラブルがなかったかなど調べているが、今のところ不審者の目撃情報などはないという。

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