未解決事件ファイル
倉敷市男子中学生行方不明事件(2022年11月) |
2022年11月13日、岡山県倉敷市の中学3年生、梶谷恭暉(かじたにみつき)さん(当時14歳)が自宅から出かけたまま戻らず、行方不明となった。恭暉さんは13日の日曜日、午後2時ごろに母親が買い物に出かける際「塾(の自習室)に行く」と言って1人残り、母親が3時過ぎに帰ってきたときには姿が無かった。
午後5時半ごろに恭暉さんからLINEで「6時ごろ帰る」と連絡が入ったが時間になっても帰ってこないため、母親が「まだですか」とメッセージを送ったが、既読にならなかった。母親は近くの公園や商業施設などを捜し回ったが見つからず、14日午前2時過ぎ、倉敷署に行方不明者届を提出した。
失踪翌日の14日には、広島県尾道市の生口(いくち)島の交番に恭暉さんの物と思われるスマートフォンと本2冊が拾得物として届けられた。スマートフォンはバッテリーが半分以上残っていたが、位置情報はオフになっていた。生口島での足取りは分からなかったが、その後、広島県三原市のJR三原駅や三原港近くの防犯カメラに恭暉さんと似た人物が映っていたことが判明し、母親がJR倉敷駅付近にある商業施設で恭暉さんの自転車を発見した。
これらの情報から、恭暉さんは自転車で倉敷駅にいき、そこから電車に乗って三原駅へ。そこから徒歩で三原港に行き、フェリーで生口島に到着したのではないか、と推測されている。生口島には校外学習で行った経験があるというが、知り合いや土地勘はないという。母親は「校外学習で行っていない場所に立ち寄っている。船酔いしやすい体質なのに自らフェリーを選んだのは不思議。なぜ生口島に行ったのか、説明がつかない」と話している。
恭暉さんは身長約170センチ、体重約65キロ、黒色の短髪に黒縁メガネで顔立ちや雰囲気は年齢より少し大人びて見える感じもあるという。話好きで人当たりが良く、お年寄りからも好かれ、小さな子の面倒見も良かった。行動的で、1人でも判断して動けるタイプ。中学では3年間バスケットボール部に所属していたという。
失踪当時は黒い無地の長袖の上着に白または灰色の長ズボン、カーキ色のサンダルという軽装だった。ポケットにスマートフォンと財布、本を入れ、天候が悪かったので傘を持って出かけていたとみられる。塾に持っていくリュックは自宅に残されたままだった。これまでに突然いなくなることなどはなかったが、行方不明になる数日前から進路のことで悩んでいた様子だったという。
警察は12月15日に公開捜索に切り替え、倉敷市をはじめ岡山市や広島県内、修学旅行先だった大阪府などで両親やボランティアらがチラシを配り、情報提供を呼びかけているが現在も恭暉さんの行方はつかめていない。
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