未解決事件ファイル
富山市古洞ダム女性死体遺棄事件(1986年11月) |
1986年11月18日午前11時30分ごろ、富山県富山市中屋に住む会社員の松井厚子さん(当時30歳)が富山市三熊の県営古洞ダムで全裸遺体で浮かんでいるのを通りがかりのドライバーが発見、110番通報した。
警察が駆けつけたところ、松井さんはダムの取水塔付近のヘドロ状になった水中に、両足を上に頭部を下にした格好で浮かんでいた。 遺体は白ろう化し、足に20センチの大きさの石がおもしとしてナイロン製のロープでくくりつけてあった。首にはビニールの紐が巻き付いていた。警察は殺人・死体遺棄事件と断定、捜査を開始した。
司法解剖の結果、松井さんの死因は首を絞められたことによる窒息死と判明した。松井さんは発見の約7ヶ月前の4月25日夕方ごろに緑色の自転車に乗って自宅から出たのを最後に行方不明になっていた。警察は交友関係を中心に捜査を進めたが、松井さんの自転車はおろか犯人に関する手がかりも発見に至らなかった。2001年4月25日に時効成立。
古洞ダムは射水市から富山市婦中町にわたる農業用水を貯溜するためのダムで、自然の豊かな中にある。ダム湖周辺は整備された公園で、ダム湖を周遊する遊歩道も完備されている。また野鳥探索の場としても有名で、周囲は「県民公園野鳥の園」に指定されている。池の面積は32ha(東京ドームの約25倍)、ダムの高さは32m(10階建てのビルの高さ)。過去には自殺者が多く心霊スポットとして話題になったこともある。
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