未解決事件ファイル
栃木県塩谷町男性死体遺棄事件(2005年3月) |
2005年3月15日午前11時ごろ、栃木県塩谷郡塩谷町風見山田の杉林で清掃作業をしていた男性4人が白骨化した頭蓋骨を発見し、110番通報した。付近を調べたところ、頭蓋骨以外の人体1人分の白骨が見つかったほか、衣類も見つかった。
白骨は不法投棄された座いすや空き缶などで不自然に覆い隠すように遺棄されていた。現場は冷蔵庫やタイヤなどの不法投棄が後を絶たず、発見者たちは民間清掃業者の依頼を受けて、15日朝からごみの撤去作業をしていたという。重なりあった座いすや空き缶を取り除いていたところ、下から遺体が見つかった。
司法解剖により、白骨は男性のもので、血液型はA型であることが判明した。死後1年以上が経過しているとみられている。骨に目立った外傷はなく、死因は不明。 骨や歯の状態から、年齢は15歳から30歳くらい、身長は170〜180センチとみられる。虫歯はなかった。
現場から発見された上着は紺色の野球のユニホーム様のもので、横約35センチ、縦5~12センチの幅でアルファベットの筆記体で書かれた「Downings」とつづられたロゴが入っていた。サイズはLで、タグから韓国製であることが判明している。韓国の製造元から東京都内の衣類卸売業者を通じ、全国の量販店などに販売されていたと見られている。製造元の業者はすでに倒産しており、遺体発見の数年以上前から製造は中止されていた。
またベルトも発見され、1995年前後の3~4年間に、関西や栃木、群馬、東京などで計5760本が販売されていたことが分かった。名古屋市の皮革製品製造会社が栃木市の皮革加工会社から材料を仕入れて製造、系列の卸業者が販売しており、関東地方では20数店舗で取り扱われていた。
ベルトは茶色の革製で幅3.5センチ、厚さ約6ミリ、長さ約81.3センチ。裏地にアルファベットで「canada co.,ltd.」の文字がつづられている。