未解決事件ファイル
| 群馬県東吾妻町主婦失踪事件（2018年11月） |
2018年11月3日午後1時30分以降、群馬県吾妻郡東吾妻町の山野祐介さん方で妻のこづえさん（当時27歳）が自宅から外出したまま行方不明になった。当日は家族全員で稲刈りを行う日で、こづえさんは自宅で娘の歩美ちゃん（当時2ヶ月）と留守番をしていた。
稲刈りを始めて数十分後の午後1時52分、こづえさんは夫の祐介さんに電話。庭の水が出しっぱなしになっていることを気にかけての電話だった。祐介さんが「山から引いている水だから（大丈夫）」と答えると、こづえさんは「頑張ってね」と言い電話を切ったという。午後5時ごろ、稲刈りが終わり家に戻ると、既にこづえさんの姿はなく、歩美ちゃんと畳まれた洗濯物だけが残されていた。
祐介さんはこづえさんが歩いていけそうな距離を車で捜したが、姿が見当たらなかったため警察に通報した。こづえさんの財布は家に置いてあり、携帯電話も充電されたままの状態だった。
こづえさんがいなくなったときに身につけていたのは水色と白のボーダー柄のパーカー、黒色に赤色のラインが入ったジャージに紺色のスニーカー。左手には結婚指輪を着けていた。身長159センチ、体重55キロ。体形は中肉で、髪は黒色。あごの中央に2つと、顔の左側にいくつかほくろがある。
こづえさんの行方が分からなくなったその日の夜に警察や消防による捜索活動が行われ、警察犬も出動。翌日からは、事件や事故など様々な可能性を含め、のべおよそ150人態勢で捜索、捜査が行われた。聞き込みの結果、家族が稲刈りから戻るわずか15分前の4時45分ごろに、近所の顔見知りの人が自宅から数百メートルのところで家とは逆方向の前橋や東京方面に歩いていくこづえさんらしき人とすれ違ったという目撃情報があった。
また、行方不明となった当日、こづえさんは専門学校時代の友人と連絡を取り合っていたことも判明した。友人がこづえさんから出産祝いのお返しをもらったお礼をLINEで送信したのが午後2時34分。こづえさんからの返信は午後3時22分に届いている。友人が最後にスタンプを送信したのが午後4時20分で、既読になっている。
こづえさんは2016年に祐介さんと結婚。義母と同居していた。夫婦仲は円満だったという。失踪2か月前にあたる2018年9月に歩美ちゃんを出産しており、出産直後は「育児に自信がない」などと、落ち込むことが度々あった。料理上手で明るい性格の一方で、几帳面で繊細な面もあった。こづえさんは結婚前、調理師専門学校に通い調理師免許を取得。さらに、エステの講座に通うなど美容にも関心があったという。
＜群馬県警ホームページ＞行方不明者公表資料 山野こづえさん（PDF)
