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未解決事件ファイル

日立市ネイリスト変死事件(2007年5月)

2007年5月24日午後9時20分ごろ、茨城県日立市鹿島町1丁目の美容室「サムシングブルー」店舗脇で、従業員でネイリストの阿部香織さん(当時29歳)が倒れているのを、阿部さんの婚約者で美容室を経営する鈴木文武さん(当時39歳)が発見、119番通報した。阿部さんは病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

阿部さんは、幅約1メートルある隣家とフェンスのすき間であおむけに倒れていた。フェンスは大きくゆがんでいた。首には紐のようなもので絞められた跡があり、顔や腕などに傷もあった。死因は頸部を圧迫したことによる窒息死と判明した。遺体の近くには電気コード1本が落ちており、別の1本は2階の窓から垂れ下がっていた。このコードは寝室にあったフットマッサージ機に接続されている電源コードであることが判明している。

美容室は店舗兼住宅で、鈴木さんと鈴木さんの母親、阿部さんの3人で住んでいた。美容院の開店資金4,000万円のうちほとんどは阿部さんの両親が出したという。遺体が見つかった場所の真上にある2階寝室の窓が開いていたため、ここから転落したとみられる。阿部さんは普段着で、靴や靴下をはいていなかった。

寝室の出窓下の壁には何かがぶつかったような痕が、ベッド付近にも血痕があることが判明している。2階の窓の脇には、地面に下りる非常用はしごがあり、外から出入りできる構造になっていたが外部から侵入した形跡はなかった。部屋の中には結婚指輪とネックレスが落ちており、ネックレスは引きちぎられていた。

美容室は事件当日の24日にオープン。6月2日に鈴木さんと阿部さんは婚姻届を出す予定だった。阿部さんは同日午後7時ごろ2階にいたが、午後9時の閉店後に姿が見えないため、鈴木さんが探していた。遺体発見時、2階では鈴木さんの母親(当時68歳)が自室で就寝中だった。1階の店舗には従業員数人が残っていた。

同日午後7時半ごろ、2人の従業員が「2階から何かが倒れるような大きい音が聞こえた」と証言している。一方で、鈴木さんの母親は悲鳴や物音を聞いていないという。鈴木さんは当初、近所の人に「妻は出窓でフットマッサージをしていて落ちた」と話していた。また鈴木さんには離婚歴があったが、この事件後すぐに元妻と入籍している。遺族は県警に「殺人の可能性がある」とする上申書を提出、事件として真相解明を求めている。



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