未解決事件ファイル
| 千葉市証券会社OL殺人事件（1991年10月） |
1991年10月25日午前7時45分頃、千葉県千葉市美浜区磯辺にある団地の棟の間に作られた小さな公園にある植え込みで、近くの団地に住む会社員・岡田昌枝さん（当時23歳）が頭から血を流してあおむけに倒れて死んでいるのを近所の女性が発見した。発見された当日は雨が降っていた。現場には争ったあとがあり、開いたままの傘や、脱げた靴が転がっていた。岡田さんが背負っていたバックは現金ごと奪われていた。
司法解剖の結果、岡田さんの死因は頭を棒状のもので殴られたことによる脳挫傷だった。頭には7箇所、殴られたあとがあった。死亡推定時刻は25日午前0時から1時ごろと見られている。事件前日の24日、岡田さんは勤務している都内の証券会社を退社後に同僚の送別会に出席。午後11時過ぎに会社の仲間と別れている。
送別会の会場の最寄り駅からJR京葉線で自宅のある検見川駅には約1時間で着く。駅から自宅までの距離は約400メートル。岡田さんは夜でも暗い道を1人で徒歩で帰っていた。岡田さんは県立高校卒業後、都内の証券会社に就職して6年目を迎えていた。勤務ぶりはまじめで、高校時代の先生の印象では「目立たなかったが、しっかりした子」だったという。
団地付近では過去に主婦が刃物を持った男に脅されたり、子供が若い男に体を触られる事件などが起きていた。現場近くに住む主婦が25日午前2時頃、「ウオー」という大きなうめくような声を聞いて目を覚まし外を確認しようとしたが、団地が改装工事中で建物に網がかぶせてあったため、窓から外がよく見えなかったという。しばらくして声は聞こえなくなった。
同じころ、身長170センチ、年齢は15歳から25歳くらいで白いポロシャツに水色のジーパン履いた小太りで坊ちゃん狩りの若い男が走り去る姿が目撃されており、事件との関連性を調べたが有力な手がかりは得られなかった。2006年10月25日、時効成立。
