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未解決事件ファイル

千葉市女性会社員殺人事件(1991年7月)

1991年7月24日午後7時25分ごろ、千葉県千葉市のアパート1階で、このアパートに住む会社員の西谷幸子さん(当時23歳)が頭から血を流して死んでいるのを、訪ねてきた上司(当時41歳)が発見した。西谷さんがこの日会社を無断欠勤したため、心配して訪問したという。

西谷さんはTシャツにトレーナーパンツという普段着姿であおむけに倒れていた。発見時、部屋には明かりがつき、テレビもつけっぱなしだった。室内を物色したあとはなかったが、西谷さんの財布から現金が抜き取られていた。玄関の鍵は施錠されていたが裏のサッシが30センチほど開いており、上司はそこから血だらけになった西谷さんを発見した。現場には凶器は残されていなかった。

司法解剖の結果、西谷さんの死因は灰皿のような重量のある鈍器で頭を強く殴られたことによる脳障害と判明。死亡推定時刻は24日の午前0時から午前1時30分ごろと見られている。

西谷さんは事件前日の23日午後6時に勤務している会社を退社。翌24日は無断欠勤している。24日午後5時には千葉市内のレストランで予定されていた懇親会に出席する予定だったが、姿を見せなかった。西谷さんは短大を卒業後、自動車販売の営業所に勤務し、通勤のため職場に近いアパートで半年前から1人暮らしをしていた。業界紙の表紙モデルを飾るほどの美人で性格も明るく、営業所の「看板娘」となっていたという。

警察の調べでは犯行現場の室内から犯人の足跡が見つかっており、サイズから小柄な男と見られている。また24日午前0時40分から50分ごろ、西谷さんの部屋から逃げた男の目撃証言があった。目撃した男性によると「ウーという低いうめき声とゴトゴトという物音が聞こえたので窓から外を見ると、150センチから160センチくらいで、ボンボンのついた赤い毛糸のスキー帽子をかぶり、襟のついた紺のジャージを着ていた男が西谷さんの家の外側のフェンスを乗り越え、近くの公園方向に歩いて行った」という。目撃者の男性は男と目があったが、男は慌てた様子を見せなかったという。

西谷さんの部屋から公園まで血痕が発見されており、目撃証言の内容とも一致している。このほか、24日午後2時頃に西谷さんの部屋から男の号泣している声が5分程度聞こえ、部屋の中を歩き回る音や、言い争うような声が聞かれたという情報もあった。事件当日は西谷さんの両隣の部屋は不在だったという。犯人につながる有力な情報が得られないまま、2006年7月24日、公訴時効を迎えた。



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