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久留米市県職員強盗殺人事件(1994年7月)

1994年7月6日午後8時40分ごろ、福岡県久留米市南町のマンション2階に住む県職員・梅津美香さん(当時28歳)が、居間で仰向けに倒れて死んでいるのを梅津さんの2歳の長女を預かっている保育所の経営者夫婦が発見した。室内には次女(当時6か月)がおり泣いていたが、怪我はなかった。

梅津さんは胸の周辺を数か所刺されており、首には紐状のもので絞められた跡があった。遺体の近くには、首を絞めた時に使われたとみられる紐が残されていた。玄関のドアは開いたままで、玄関から室内にかけて血痕が多量に残っていた。美香さんはエプロン姿だった。 県警は梅津さんが玄関で刺され、居間まで逃げて倒れた可能性があるとみている。

司法解剖の結果、梅津さんの死因は失血死と判明。死亡推定時刻は6日午後2時から午後4時にかけてと見られる。胸部には比較的浅い刺し傷が多数あり、腕にはもみ合った際に負ったと思われる刺し傷や切り傷があった。凶器は刺し身包丁のような細身の鋭利な刃物で、犯人が持ち込んだものとみている。

梅津さんは県職員の夫と子供2人の4人家族。1994年1月に二女を出産し産休中だった。当日の朝に長女を筑後市の保育園に預けたが、夕方になっても迎えに来ないため夜になって保育園長が長女を家へ送り、その際に梅津さんが倒れているのを見つけたという。

梅津さんは事件当日の午前中買い物に出かけ、正午ごろ一度帰宅。その後階下にあるクリーニング店に行っており、午後2時ごろからは外出していないことが分かっている。マンションに住む主婦が午後5時ごろ訪ねた時には、室内に人の気配はなかったという。

現場は学校や民家、公民館などがある住宅街。警察は、室内を物色したような跡があり、現金もなくなっていたことから強盗殺人事件として捜査を開始。梅津さんは事件直前にボーナスを引き出していたがこの現金が見当たらないことや、ボーナスが支給された直後の犯行であったことから、県職員夫婦のボーナスを狙っての犯行とみている。2009年7月6日、時効成立。



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