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茨城県神栖市スナック店長殺害事件(2001年1月)

2001年1月24日午後9時5分ごろ、茨城県神栖市大野原のスナックで、この店を経営する奥盛行さん(当時64歳)が入口から1メートルほど離れた場所で、頭から血を流して死んでいるのが見つかった。出勤してきた女性従業員が入口に鍵がかかっていたため、奥さんの携帯電話にかけたが応答せず、不審に思って合鍵を使い、親戚の男性と一緒に中に入って発見した。

発見時、トイレの窓や裏口は鍵がかかっていた。奥さんが普段から所有している鍵がなくなっており、店の入口に鍵がかけられていたことから、警察では犯人がこの入口から出入りし、発見を遅らせるために鍵をかけたとみている。

奥さんは足を入口に向けるようにして倒れており、首にカラオケ用のマイクコードが巻きつけられていた。さらにこのコードは頭の脇にあった高さ60センチのテーブルに縛り付けてあった。カラオケ機材が倒れており、犯人と激しく争った様子がみられた。

目に付きやすいカウンター裏の酒棚やバッグに入っていた財布には現金数十万円が残されていたが、レジ代わりに使われていた手提げ金庫がなくなっていた。

司法解剖の結果、奥さんの死因は脳挫傷と判明。凶器は鈍器で、強打された頭頂部に最大で5センチの傷があった。頭がい骨も折れていた。傷口は後頭部に集中していた。手などに傷はなく、遺体を動かした形跡もないことから、入口を向いているときに背後から身構える暇なく不意に襲われた可能性が高いとみられている。

奥さんは24日午前1時過ぎにスナックを閉店させ従業員と別れたが、これが生前目撃された最後の姿だった。奥さんの携帯電話の履歴には、24日午後3時に発見者の女性従業員の携帯電話へ発信した記録があった。また事件当日の午前には、奥さんがスナックの近所を散歩しているのが目撃されている。午後6時に毎日訪れる飲食店には顔を見せていないことから、犯行時間は午後3時から午後6時の間とみられている。

奥さんは埼玉県越谷市在住。神栖市の船舶会社の事務所長を務め、4年前に定年退職した後、3年前からスナックを経営していた。店の営業日にはいつも知人の飲食店で午後6時ごろに夕食を取り、その後午後7時ごろ出勤していた。そのまま店に寝泊まりし、お店が休みの祝祭日に自宅に帰っていたという。

スナックには日本人ホステス1人とフィリピン人ホステス4人の計5人が勤務。殺害前日の23日はフィリピン人ホステス3人が出勤、午前1時ごろに店を閉めていた。スナックの客は神栖市内の船舶会社関係者や船員、地元に住む東南アジア系外国人が多いという。

24日の午後に白っぽい車がスナックの前に止まっていたとの目撃情報がもたらされたが、車種の特定には至っていない。警察ではレジ代わりに使われていた手提げ金庫が紛失していることから強盗殺人事件として捜査しているが、一方で目につきやすい金銭には手をつけていないことから、怨恨の線もあるとみて慎重に調べを進めている。

<茨城県警ホームページ>神栖市大野原地内スナックにおける店主被害殺人事件



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