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山梨県河口湖町不動産会社社長殺害事件(1992年1月)

1992年1月3日午後9時30分頃、山梨県河口湖町(現・富士河口湖町)船津に住む不動産会社社長の柏木昭男さん(当時54歳)が自宅1階北側の台所で血だらけになって仰向けに倒れて死んでいるのを、外出から帰ってきた家族が発見した。

司法解剖の結果、柏木さんは刃物で顔や首など10数箇所を切られており、死因は失血死と判明。致命傷になった右首の傷は長さ2センチ、深さ約5センチにも達していた。傷口にばらつきがあり、凶器は日本刀のような刃渡りの長いものと、薄くて鋭利なものがあった。死亡推定時刻は3日午後6時半から午後9時半の間と見られている。

部屋の中は荒らされておらず、現金や高価な品物は手付かずだったため、強い怨恨による犯行と見られた。また室内の様子から、居間で何者かに襲われた後台所に逃げ込み、そのまま仰向けに倒れたと見られている。

事件当日の3日午後3時頃、柏木さんの家族は静岡県修善寺町へイチゴ狩りに出掛けている。柏木さんは風邪気味だったため、自宅で留守番をしていた。途中近所の理髪店に散髪に出掛け、夕方ごろ自宅に戻ったと見られている。

翌月の2月には、柏木さんと車の売買を巡りトラブルがあったとして暴力団組員の男を逮捕。男の恋人で看護師の女も証拠隠滅の容疑で逮捕された。男の車の中からは血痕が見つかっており、女がこの血痕を拭き取り、証拠隠滅を図ろうとした疑いが持たれていた。

しかし2人は容疑を否認、凶器も見つからなかったことから同年12月に証拠不十分として不起訴処分になっている。

柏木さんは1969年に柏木商事を設立。不動産業と貸金業に進出し、一代で財を築き上げた。自宅は土地500坪、床面積200坪の総ケヤキ造りの大豪邸。当時の時価で50億円ともいわれていた。ギャンブルが趣味で、1990年2月にはオーストラリアのカジノで28億円を儲けるなど話題を呼んだこともあった。また、東京都文京区で行った大がかりな地上げで、道をふさがれた地権者から民事訴訟を起こされ、敗訴している。 2007年1月3日、時効成立。




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