未解決事件ファイル
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墨田区江東橋マンションバラバラ殺人事件(2002年2月) |
2002年2月12日午前9時20分頃、東京都墨田区江東橋1丁目のマンション「錦糸町ダイヤモンドパレス」のゴミ置き場で、マンションの管理人の女性(当時68歳)がゴミ袋の中に人間のバラバラ遺体が入っているのを発見、110番通報した。頭部の無い胴体が半透明のゴミ袋に入っていた。頭部と両手足から先、へそから下の部分が切断されていた。
警察で調べたところ、遺体は体毛などの状態から40歳から60歳くらいの男性で、身長は165センチと判明。種痘(天然痘のワクチン接種)の跡もあった。血液型はB型で足のサイズは23センチ。死後間もないと見られた。また、男性の肋骨が約20か所折れていた。このことから一定期間犯人に監禁され、暴行を受けていたと見られている。
遺体の入っていたゴミ袋は5枚重ねになっており、うち2枚は東京都指定のゴミ袋、胴体を直接包んでいた内側のゴミ袋は千葉県内の自治体が指定しているものだった。管理人は連休中にたまっていたゴミの分別を行っていたところ、中から重いゴミ袋が出てきたため近所の人に頼んで一緒に中身を確認したところ、人間の胴体が出てきたという。
マンションはJR錦糸町駅から西に約250メートルの国道14号線・京葉道路に面しており、11階建て。道路の向かいには芥川竜之介も通った名門都立高校の両国高校がある。ゴミ置き場はマンション1階の裏手にあり、近くの住民と共用。月曜、水曜、木曜が収集日だった。ゴミ置き場は鍵が付いておらず、誰でも簡単にゴミを持ち込むことができたという。
事件当日はゴミ収集日ではなく、前日の11日午前8時半ごろに回収が行われた。11日午後10時半から11時ごろにゴミを出した同マンションの住人が異常に気づいていないことから、遺体は11日深夜から12日朝にかけて捨てられた可能性があるとみている。
江東橋の遺体発見から2ヶ月後の2002年4月17日午後4時12分ごろ、千葉県船橋市の京葉道路料金所脇の市道の側溝から人間の左足首が発見された。 高速道路の料金所職員が発見し、110番通報した。DNA鑑定の結果、先に発見された男性の胴体の一部と同一人物であることが判明した。
警視庁では殺人・死体遺棄事件として捜査をしているが、いまだ被害者の身元や犯人に関連する有力な情報は得られていない。
<警視庁ホームページ>江東橋一丁目マンション敷地内殺人並びに死体遺棄等事件