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座間味島女性殺害事件(1994年5月)

1994年5月20日、沖縄県座間味島の海岸で、ウミガメ保護事業の一環で浜を訪れていた住民が女性の遺体を発見、110番通報した。遺体は東京都港区の元会社員・谷内千晴さん(当時29歳)と判明。谷内さんは砂浜から顔と手と足が出ている状態で、顔は真っ黒に日焼けしており、男性の下着(トランクス)を履いていた。首を絞められた後があったため、殺人事件として捜査本部を設置した。死因は首を絞められたことによる窒息死だった。

遺体発見場所は崖の下にある僧死浜(そうしはま)で、女性の声がする、霊がいるなどと言われており地元の人はほとんど近づかないような場所だった。谷内さんの遺体の周りには睡眠薬、酒などが散乱。崖の上10メートルのところには浴衣が綺麗に広げられてかかっていた。島中に遺留品がばら撒かれ、その中には帯を短く切って結び目を作った物や、穴の開いた千円札なども見つかった。

沖縄県警などは同年8月、殺人容疑などで、谷内さんと一緒に島を訪れていた門脇靖典(当時66歳)を指名手配した。谷内さんと門脇は愛人関係にあったという。門脇は同年4月1日から谷内さんと日本一週の旅に出ており、京都〜岡山〜米子〜山口〜九州〜本州〜岐阜〜東北〜北海道〜仙台〜名古屋〜神戸〜沖縄〜座間味など、42日で27箇所を巡っていた。この旅で宿泊費120万、交通費90万を使い、さらに電話で親戚・親にお金を無心して合計100万をもらっていた。2人は旅の途中から夫婦を装って偽名を使っていた。

谷内さんと門脇は5月12日に座間味へ入島。5月14日に座間味のホテルをチェックアウトしており、その後の足取りが分かっていない。この間、ウミガメの調査をしていた人物が谷内さんの遺体発見現場から800メートルほどの、あさひゆな浜で2人を見かけている。

警察は座間味島から出る船の乗船券を洗い出したが、門脇が島を出た証拠は見付からなかった。 無理心中も視野に入れて捜査をしたが、遺体も遺留品も見つからなかった。その後門脇は同僚により3回東京で目撃されている。秋田・角館にある門脇家の墓に花が供えられていることがあり、お参りする人は親戚等にもいない事から警察は門脇が供えた花と判断。動向に注目していたが、結局捕まえることができなかった。

2009年5月20日、殺人罪の公訴時効が成立。門脇は左目が悪く白斑化しており、生存していれば現在は失明している可能性もある。



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