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未解決事件ファイル

熊本県益城町銀行員殺害事件(1991年4月)

1991年4月22日午前7時10分頃、熊本県益城町安永の農道で、熊本銀行健軍支店営業係の手嶋浩聖さん(当時28歳)が倒れて亡くなっているのが発見された。手嶋さんは16日に外回りの営業に出たまま行方不明になっていた。手嶋さんは発見当時スーツ姿で、農道下の杉林に頭を突っ込むようにして仰向けに倒れていた。

司法解剖の結果、手嶋さんの死因は窒息死と判明。手嶋さんは財布を身に着けており、現金も残されたままだった。 遺体発見現場は熊本空港の近くで、地元の人もめったに訪れないような場所だった。

手嶋さんは、16日に支店から半径1キロ周りの得意先7軒を回る予定があり、午前10時にバイクで支店を出た。午前11時50分頃、午後から一緒に得意先を回る同僚に打ち合わせの電話を入れ、「出先から直接行く。少し遅れる」と言い、午後0時10分に待ち合わせの約束をしたが、時間になっても指定の場所には現れなかった。

同日午後2時頃、手嶋さんの営業用鞄が支店から北西800メートル付近の道路脇に設置されたゴミ置き場に、スーパーのビニール袋に入れて置かれていたのが目撃されている。鞄から盗まれたものはなかった。また、17日には鞄の見つかった場所から500メートルのところにあるホームセンターの駐車場で、手嶋さんの乗ったバイクが見つかっている。さらに周辺の植え込みから手嶋さんの自室の鍵が見つかった。

手嶋さんは発見時に靴を履いておらず、靴下も汚れていなかった。このことから車で連れ去られて、室内で殺害された可能性が高い。また靴下には犬の毛が見つかった。 事件があったのはバブル景気が崩壊に向かっていた時期で、手嶋さんは顧客の獲得だけではなく、保険ローンなどの仕事もしており多忙を極めていたという。

事件から15年後の2006年4月16日に時効が成立。県警は熊本東署に捜査本部を置き、これまでに捜査員延べ20万人を投入。1993年8月には手嶋さんの家族が有力情報に1000万円の懸賞をかけていた。しかし容疑者特定につながる情報は得られず、物証も乏しかったことなどから、犯人像の絞り込みには至らなかった。




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