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鳥取市タクシー運転手強盗殺人事件(2009年7月)

2009年07月17日午後9時40分ごろ、鳥取県鳥取市立川町6丁目の路上で、タクシー運転手が拳銃のようなもので撃たれた。犯人はタクシーを奪って逃走。運転手は市内の病院に搬送されたが、同11時すぎに死亡した。鳥取県警は強盗殺人事件として捜査を開始した。

県警によると、撃たれたのは毎日タクシー(同市今町1丁目)の運転手、下田和雄さん(当時60歳)。下田さんは背後から撃たれたとみられる。事件現場近くの住民が「パーン」という乾いた音を聞き確認に出たところ、「助けてくれ、強盗だ」と助けを求めた下田さんの姿を見て警察に110番通報した。犯人と思われる男は、タクシーを奪い走り去っていったという。奪われたタクシーはその後、現場から約2km離れた同市東今在家の路上で発見されている。

司法解剖の結果、下田さんの死因は背中を撃たれた際に銃弾が肺を貫通したことによる失血死と判明。タクシーは運転手側のドアの内側に直径9mmの弾丸がめり込み、後部座席には空の薬きょうがあった。車内に血痕はなかったが、ドアの外側には血痕がついていた。

タクシーの運行記録に記載されていた売上金はなくなっていたが、下田さんのポケットやタクシー内にあった現金はなくなっておらず、下田さんの財布も盗まれていなかった。さらにメーターの状態が「支払」になっていたことから、降車時のトラブルが原因で、車を止めて逃げ出した下田さんを後部座席から拳銃で撃った可能性が高いとみている。

下田さんは事件当日の午後9時頃、鳥取市東品治町(ひがしほんじちょう)のJR西日本鳥取駅北口タクシー乗り場で待機。9時25分頃、犯人と思われる男を乗せている。その際にタクシー会社に「(現場近くの)鳥取市大杙(おおくい)」に向かうと報告している。9時30頃には、犯人と思われる男を乗せて出発するところを同僚の男性運転手が目撃している。

現場は団地などが並ぶ閑静な住宅街で、夜間は人通りも少ない一帯。毎日タクシーによると、下田さんは同社で十数年勤務。1日おきの勤務で、欠勤や遅刻はなくまじめな働きぶりだったという。

2023年2月5日、本事件は有力情報の提供者に最高300万円を支払う警察庁の「捜査特別報奨金制度」の対象となった。それに伴いポスターも一新。これまでに約140件の情報が寄せられたが、発生から年数が経過していることもあり、前年(2022年)は2件にとどまっている。鳥取県警のホームページでは被害車両の画像や動画等を公開し、情報提供を呼びかけている。

<鳥取県警ホームページ>報奨金上限額300万円指定!タクシー強盗殺人事件



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