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熊谷市小学生死亡ひき逃げ事件(2009年9月)

2009年9月30日午後6時50分ごろ、埼玉県熊谷市本石1丁目134番地の市道で小学4年生の小関孝徳さん(当時10歳)が書道教室から自転車で帰宅途中に車に轢き逃げされ、死亡した。警察の捜査や民間の事故調査会社の調べにより、孝徳さんは少なくも2台の車に轢かれた可能性があることが分かっている。

1台目の車はブレーキもかけずに、後方から孝徳さんに接触。孝徳さんは跳ね飛ばされ倒れたとみられている。孝徳さんの自転車は約8メートル飛ばされたが、サドルは曲がっておらず、ハンドルも変形していなかった。

2台目の車は、路上に孝徳さんの自転車とリュックがある場所を通り抜けようとした時に、転倒して倒れている孝徳さんの頭部を車両の後輪(右後ろ)で轢いて逃走したとみられる。孝徳さんの頭部には、轢いたタイヤの跡が4か所あった。タイヤのサイズや種類は既に判明しており、一般的に流通しているメーカーのものだという。

現場は、北大通りから17号方面に抜ける為の近道で、地元の人にとっては便利な生活道路。現在はコンビニがあるが、当時はカーナビでも指示されないような道だったという。事故の時間帯は曇りだったが、しばらくしてから霧雨になり雨に変わった。

2015年9月中旬ごろ、県警交通捜査課の男性元警部補が事件の証拠品として熊谷署に保管されていた孝徳さんの腕時計の紛失が発覚することを免れるため、腕時計を含む証拠品11点に関する任意提出書と領置調書をシュレッダーにかけて破棄。2019年9月に虚偽有印公文書作成・同行使と公文書毀棄容疑で、男をさいたま地検に書類送検した。

腕時計は事故当時に孝徳さんが身に着けていたとみられるもので、県警が証拠品として押収。2018年10月ごろ、捜査の過程でなくなっていることが発覚し、県警は2019年1月に紛失を認めていた。

その後の調べで、紛失に関して男が書類を作り替えていた疑いが浮上。男は当初、県警の調べに、「腕時計を遺族に返却したように装うため」と話していた。

時効が目前に迫った2019年9月、県警が罪名を「過失運転致死罪」から「危険運転致死罪」に切り替えたことで、時効が10年後の2029年9月に延長された。

<孝徳さんのお母さんのブログ>【未解決】熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事故

<埼玉県警ホームページ>熊谷市本石1丁目地内小学生死亡ひき逃げ事件



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