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神奈川県平塚市タクシー強盗殺人事件(2010年5月)

2010年5月20日午前3時30分頃、神奈川県平塚市横内の東海道新幹線の高架下に止められているタクシーが燃えているのを同じタクシー会社の男性運転手が発見し、トランク内から横向きの状態でタクシー運転手の荒井庄次郎さん(当時62歳)の遺体が見つかった。荒井さんはカッターナイフのような薄い刃物で首を刺されて血を流しており、タクシー内にあった売上金はなくなっていた。神奈川県警は状況から強盗殺人事件と断定、捜査本部を設置した。

荒井さんと同じタクシー会社の男性運転手は、事件発生の少し前に荒井さんのタクシー無線から「ガガガ」という雑音を聞いたために荒井さんの携帯に電話をかけたが応答がなかったため、GPSで位置を確認。荒井さんのタクシーが燃えているのを発見し、タクシー会社を通じて110番通報したという。

荒井さんの体には首の左側に傷が1カ所あったほか、両手には争った際にできたとみられる傷も複数あった。荒井さんの財布にカードなどは入っていたが現金はなく、売上金や釣り銭を入れるのに使っていたとみられる入れ物には、少額の現金しか残されていなかった。

警察の調べによると、GPSの解析から、荒井さんのタクシーが高架下までの間に、信号以外の数カ所で停止していたことが判明。荒井さんは高架下とは別の場所で刃物で切り付けられてトランクに閉じ込められ、運転席につけられた火によって煙が充満したのが原因で、一酸化炭素中毒により死亡したことも分かった。

また、車内のメーターは2,240円で精算される状態であったことやタクシー周辺に血痕がなく、荒井さんの携帯電話が発見現場の数百メートル手前で落ちていたことから、最初に何らかのトラブルがあり、犯人が目につきにくい高架下でタクシーを乗り捨てた可能性があるとみて、走行経路を調べている。

荒井さんが乗っていたタクシーは車外向けのドライブレコーダーカメラはあったが、車内用の防犯カメラはなく、仕切り板は助手席まではカバーしていなかった。また、無線センターに通じる緊急通報装置が使われた形跡はなかったという。

荒井さんは事件当日の午前2時20分頃、JR東日本平塚駅北口から犯人と思われる人物を乗せて出発。午前2時40分過ぎに発見現場となる平塚市横内の東海道新幹線の高架下に停車している。さらに午前3時過ぎには、白い乗用車と荒井さんのタクシーらしき車がとまっているのを現場近くに住む住人に目撃されている。

<神奈川県警ホームページ>平塚市横内におけるタクシー強盗殺人事件の捜査にご協力を!



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