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未解決事件ファイル

岡崎市会社役員殺害事件(2013年8月)

2013年8月13日、愛知県岡崎市新堀町の民家で住人の会社役員、大岡幸正さん(当時61歳)がシャツに半ズボン姿で、2階の寝室の床で血を流して死亡しているのを訪れた長女(当時33歳)が見つけ、110番した。大岡さんは胸や腹に刺し傷があり、その場で死亡が確認された。大岡さんの死因は胸を刺されたことによる外傷性ショック死。致命傷となったのは胸部中央の傷1か所で、大動脈を損傷していた。鋭利な刃物で刺されたとみられ、腕などに複数の浅い傷もあった。

その後の調べで、大岡さんが発見された寝室とは別の部屋に物色された形跡があり、現金約6万5000円が奪われていることが分かった。県警は強盗殺人事件として岡崎署に特別捜査本部を設置した。大岡さんは11日の午後2時ごろに、妻(当時59歳)とメールでやり取りをしたのを最後に連絡がとれなくなっていることから、8月11日以降に死亡したとみられている。発見当時、寝室の照明は消えており、クーラーが動いていた。自宅にあった刃物は全て揃っていたため、凶器は外部から持ち込まれたとみられている。

事件発覚時、玄関のドアは無施錠だった他、1階の窓ガラスにはひびが入っているなど複数の割ろうとしていたとみられる形跡があった。割ろうとした跡がある窓は道路に面していたため、日中は人目につきやすく、未明にかけて就寝中を狙って忍び込んだとみられる。大岡さん宅は、夏の夜には、2階の窓を開けていたため、無施錠の別の窓から、侵入したとみられている。

大岡さんが倒れていた寝室以外にも大量の血痕があったが、血痕は2階部分のみで、主に荒らされていた形跡があるのは1階部分だったため、大岡さんが盗み目的で侵入した犯人と2階で鉢合わせになって刺されたとみられる。近くに住む人の話によると、12日の夜8時ごろに大岡さん宅に回覧板を持って行った時には、部屋に電気はついていなかったという。

大岡さんは大手自動車部品会社デンソーの元社員で、海外の生産子会社の社長などを務めた後、同県常滑市に本社を置くグループ会社「大信精機」に出向・転籍。2011年6月からは常務として製造部門の統括を担っていた。

大岡さんは8月10日~18日まで夏季休暇を取っており、10日昼には九州の実家に帰省する妻を名鉄新安城駅まで車で送っていた。大岡さんと連絡がつかないのを不審に思った妻が、13日夜に同県高浜市に住む長女に様子を見に行くよう頼み、様子を見に行った長女が寝室で血を流して死亡している大岡さんを発見した。

現場はJR東海道線西岡崎駅の北西約600メートルで、周辺は田畑と住宅が混在する地域。大岡さん宅は交通量が多い幹線道路に面している。

県警はその後、犯人が履いていたとみられるものと同型のサンダルを公開した。サンダルは全国チェーンの作業用品店で販売したマレーシア製のもので、現場の屋内外から足跡が見つかった。販売開始から事件発覚までに国内で約1万足が出荷、岡崎市内の店舗でも売られていた。色は黒、茶、紺の3色で、サイズはM、L、LLがある。

またサンダルの他にも、大岡さんの自宅近くに黒っぽい小型車両が停まっていたとの目撃情報があり、この黒っぽい小型車両についても情報を求めている。警察は、これまでに延べ約7万人を動員して捜査しているが、いまだ事件の解決には至っていない。

<愛知県警ホームページ>【2013年08月発生】岡崎市新堀町地内における男性被害強盗殺人事件



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