未解決事件ファイル
| 茨木市宿久庄女性殺人事件（2014年12月） |
2014年12月26日午後1時10分ごろ、大阪府茨木市宿久庄7丁目の民家の玄関先でこの家に住む西田民枝さん（当時68歳）が血を流して倒れているのを自宅に訪れた次女（当時42歳）が発見し、「母が倒れていて冷たくなっている」と119番通報した。
西田さんは既に死亡しており、腹部には刃物で刺されたとみられる傷が残っていた。うつ伏せに倒れ、玄関付近には血だまりが出来ていた。凶器は現場に残されておらず、何者かに刺されて殺害されたものとみられる。大阪府警は殺人事件とみて捜査を始めた。
茨木署によると、司法解剖の結果、西田さんの死因は失血死で、刺し傷は心臓まで達していた。腹や胸、肩などに約20カ所の傷があり、胸には深さ10センチ以上の傷もあった。血痕は倒れていた玄関付近に集中していた。訪ねてきた人物に正面から襲われた可能性があるとみている。服の上から刺されたとみられ、凶器は見つかっていない。手には抵抗した際にできる傷があった。
西田さんは事件当時、長袖シャツとカーディガン、ズボンという普段着姿。室内には現金が入った財布や通帳、携帯電話があり、荒らされた形跡は確認されていない。西田さんは1人暮らしをしていた。遺体の状況から、21日ごろ殺されたとみられる。
次女は26日午前10時に西田さんと大阪市で会う約束を1週間前にしていたが、当日になっても西田さんが待ち合わせ場所に現れず電話もつながらなかったことから不審に思い、西田さんの自宅を訪れたところ西田さんが倒れていた。近所の人によると西田さんはおとなしく、トラブルに遭遇するような恨みをかうこともないような人だったという。
現場は大阪モノレール豊川駅の北約1.2キロの畑や住宅に囲まれた一軒家。
