未解決事件ファイル
| 北九州市小倉南区女性死体遺棄事件（2017年9月） |
2017年9月30日午後4時34分ころ、福岡県北九州市小倉南区上吉田4丁目の吉田川で頭蓋骨があるのを近くの住民が発見、110番した。その後、警察が草木に覆われたのり面などを捜索すると、手足など切断された痕のある骨などが見つかった。県警は翌10月、死体遺棄事件として小倉南署に捜査本部を設置した。
事件から4ヶ月後の2018年1月30日、県警は遺体の身元を福岡県田川郡添田町に住む、職業不詳、外池（ほかいけ）晴美さん（当時29歳）と明らかにした。DNA鑑定などで身元が判明したという。死因は分かっていない。外池さんの発見された全身の骨のうち、胴体部分で複数の切断面を確認していることから、殺害された可能性があるとみて、交友関係などを中心に捜査を開始した。
外池さんは1人暮らし。以前は夫と娘（事件当時2歳）と暮らしていたが、数年前に夫がいなくなり、2016年1月には「食べるものがない」と児童相談所などに相談していたという。娘は児童相談所に預けられたとみられていて、外池さんが最後に目撃されたのは2017年7月だった。遺体が発見されるまでの数か月、誰も外池さんの失踪に気付くことはなく、捜索願が出されることもなかった。
2017年春ごろには「生活環境が気になる」と情報提供があった。地元の区長と民生委員の男性が自宅を訪ねた際、外池さんはドア越しに対応。区長によると、母親は約10年前に亡くなっており、父親は見かけないことから、「経済的に苦しく、子育てで悩んでいる場合は、相談してほしい」と伝えたが、外池さんは元気がない感じで、うなずくだけだったという。区長と民生委員はその後数回にわたって自宅を訪ねたが、チャイムを鳴らしても反応がなかったという。
2018年6月には警察が外池さんについての新たな情報を公開、情報提供を呼び掛けたが現在も犯人特定には至っていない。外池さんは身長151センチの痩せ型で茶色の長髪、左腕と腰にはタトゥーを入れていたという。
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