日本で起こった未解決事件をファイリングしていくサイト
ホーム 未解決事件ファイル(〜2000年) 未解決事件ファイル(2001年〜) 全国指名手配犯 “行方不明事件”

未解決事件ファイル

愛知県犬山市母子殺害事件(2022年8月)

2022年8月9日午後5時半頃、愛知県犬山市八曽の山林を通りかかった男性から「崖から落ちそうになっている車がある」と警察に通報が入った。警察官が現場に駆けつけると、ワゴン車が前輪が脱輪した状態で停まっており、その車内から子供2人の遺体が見つかった。

遺体の身元は、犬山市の隣にある扶桑町に住む小学4年生の田中千結(ちゆ)さん(9歳)と、千結さんの弟で小学1年生の十楽(とら)さん(6歳)と判明。千結さんは胸を刺されており、死因は心臓の周りに血液がたまって圧迫する「心タンポナーデ」。十楽さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。ワゴン車はカギがかかっておらず、姉弟の遺体は後部座席の足元に毛布をかけられた状態で横たわっていたという。

その5時間半後、扶桑町の自宅で姉弟の母親である智子さん(42歳)の遺体を発見。母親の遺体にも首に絞められたような痕があり、何者かに殺害されたとみられている。智子さんの死因も、首を圧迫されたことによる窒息死だった。

智子さんは8~9日、千結さんと十楽さんは9日に殺害されたとみられる。同居する父親(42歳)の行方が分からなくなっていることから事件に何らかの関係があるとみて現在付近の山林などを捜しているが、現在も消息不明のままである。なお、自宅からは父親が書いた遺書のようなものが見つかっている。

ワゴン車が停まっていた現場は急な崖になっていて、下には沢が流れている。近くの木は皮が50センチ以上にわたって削れており、車体の右前付近には、こすれてへこんだような跡があった。崖に沿って等間隔に金属製のポールが立っているが、ワゴン車が発見された場所は根元からポールが折れていた。

警察は行方がわからなくなっている父親が現場まで運転していた可能性があるとみて、捜索を続けている。

現場はキャンプ場などもある犬山市八曽のエリアだが、キャンプ場に向かう道とは別の道路で、現場の先は行き止まりとなっており人通りはほとんどないという。

8月13日、行方が分からなくなっていた父親の田中大介容疑者(42歳)が親族に連れられ警察署に出頭、逮捕された。調べに対し田中容疑者は「口論の上、かっとなって殺した」と容疑を認めているという。出頭した際、首や腕に深い切り傷があり、「自分で傷つけた」と説明しているという。



お問い合わせ

Copyright (C) 2023 未解決事件X All Rights Reserved.

inserted by FC2 system