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熊谷市たばこ店強盗殺人事件(1999年3月)

1999年(平成11年)3月1日午前10時40分ごろ、埼玉県熊谷市原島にあるたばこ店兼住宅で、高齢女性が胸などを刺されて殺害された。この女性はたばこ店の店主、斎藤久江さん(当時80歳)であることが判明。近所に住む主婦が発見し、110番通報した。

斎藤さんは殺害時和服にかっぽう着姿で、寝室の畳に横向きになって倒れていた。胸と腹に数カ所の刺し傷があり、店内が荒らされていたことなどから、強盗殺人と断定、捜査本部が設置された。

発見時、レジは床に落ちていた。またレジカウンターの上には小銭が散乱し、斎藤さんを刺したと思われる果物ナイフも残されていた。発見時、玄関や窓などは鍵がかかっていない状態だったという。また、遺体の状況や1日付の朝刊が屋内にあったことなどから、1日午前7時の開店前に殺されたとみている。

店内には約48万円の現金が残されたままになっていた。この現金は店舗外にある自動販売機の売上金のほか、室内の引き出しなどから見つかったもので、1週間の売り上げに相当する額だという。ただ、その他にどの程度の現金が保管されていたかはっきりしないため、正式な被害額は判明していない。

その後、目撃情報により事件当日の午前5時45分ごろ、店舗正面に設置された自動販売機の脇に若い男が人目につかぬようたたずんでいたことが判明した。男の年齢17~18歳くらいで身長168センチ、体格は痩せ型で、黒っぽい紺色の膝までのダウンコートに白っぽいズボンを履いており、学生風だったという。

現場は秩父鉄道石原駅から北方約1.6キロメートルの位置にあり、国道407号線から東方に約50メートル入った市道に面した木造平屋建ての店舗併用住宅。

【埼玉県警ホームページ】熊谷市原島地内たばこ店強盗殺人事件



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