日田市夜明乳児殺害事件（1998年5月）

1998年5月4日、大分県日田市のJR夜明（よあけ）駅付近で、生後間もない男児の遺体が見つかった。

遺体が発見された場所は夜明駅のホームから100メートルほど離れた線路沿いの雑草地。男児は胸元に熊のようなデザインが描かれた黄色のTシャツに包まれた状態で、土に埋められていた。

近くの住民がゴミ捨ての際に「土から子どもの足のようなものが出ている」と警察に通報。署員が掘り起こすと、遺体はあおむけの状態でタオルがかけられていた。

署によると、男児は身長50センチ、体重3キロで、へその緒がついていた。死亡推定時刻は5月1日から2日。死因は鼻と口をふさがれたことによる窒息死とみられた。殺人・死体遺棄事件として市内や周辺自治体の産婦人科、高校への聞き込みなど捜査を重ねたが、これまでに有力な手掛かりはない。

死体遺棄では既に3年の時効が成立しているが、殺人の時効は撤廃されており捜査を継続中。発生から20年以上が経過し、当初から捜査に関わってきた署員の数も減り、情報提供数も年々少なくなってきている。

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